【インタビュー】
Photoshopは、クリエイティブ分野で最もユーザが多い、アドビを代表するアプリケーションだ。当然バージョンアップにあたっての、メディアの注目度も高い。そんな「Photoshop CS4」について、アドビ システムズのデザイングループフィールドマネージャーでPhotoshop担当の日下部徳彦氏に話しを伺った。
――アドビにとっても、代表的なソフトであるPhotoshopですが、今バージョンのアピールポイントはどんなところでしょう?
「Photoshop CS4では、お客様にとって、より効率よくPhotoshopを使っていただくために様々な改良をしています。4つの開発ポイントごとに、順に説明しましょう」
1.クリエイティブな機能の強化
「Photoshopもバージョン11となり、これまでに多くの機能が追加されてきました。その一方で、操作の複雑化やパフォーマンスの低下について、ユーザの方々からご指摘を受けました。パフォーマンスの向上については、前バージョンのCS3より最適化に力を入れていますが、今回のバージョンでは、GPU(グラフィックスプロセッシング ユニット)の機能を活用して描画処理を分散化させ、よりスムーズに使っていただくことができるようになりました。具体的には画像のズームをシームレスに行える、どんな倍率表示でも画像を滑らかに表示する、パン(画像上を移動)を素早くスムーズに行える、といった部分です。これらの機能は、どんなタイプのユーザの方もよく利用するものです」
2.作業の効率化
「「作業の効率化」とは、操作の複雑化を改善するものです。いくつかあるのですが、一例として画像の色調補正があります。これはほとんどの方が使われる機能だと思います。明るさやコントラストの調整ですね。今まではメニューから操作したり、調整レイヤーによって行っていた操作でしたが、今回追加された『色調補正』パネルによって一元管理するとともに、画像の画質を損なうことなく色調補正を行うことができるため、何度でも調整でき、いつでも簡単にもとの状態に戻すことができます」
3.Photoshopのパワーを3Dに活用
「CS3 Extendedでは、3Dデータを読み込んで、テクスチャを変更するといった作業までしか踏み込めませんでしたが、今回のCS4では、この3Dの機能を強化して3Dオブジェクトへのペイント作業が可能になりました。これはゲームソフトメーカー様を始め、ユーザの方々から特にご要望をいただいた部分です」
4.画像分析機能の拡張
「医療用画像のDICOMデータを複数用いて、2Dから3Dの立体を作成することができるようになりました。また、カウントツールも複数のカウントを記録することが可能になっています。こちらも3D同様、Extended版の機能強化ということになります」
Photoshop CS4では作業の効率化を図るため、64-bit版も用意したという。次のページでは、それによりどの程度作業が効率的になったのかについて話を聞いていこう。
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