【レビュー】

統合オフィスソフト「JUST Suite 2009」の強化された新機能を見る

5 ATOK 2009の新機能

    c-bou  [2008/12/10]

    ATOK 2009

    さて、ATOK 2009についても機能強化が行われている。ATOK 2008では変換機能以外にも、ATOKダイレクトや連想変換などの機能があった。ATOK 2009の機能強化点をみていこう。まずは、変換精度、日本語力の向上である。これは、変換エンジンと辞書の強化に尽きる。ジャストシステムでは、ATOKは依然、進化中であり、これらの機能は今後より強化されるとする。変換エンジンについては、実際に体験をしていただくとして、変換辞書の強化点を紹介しよう。裁判員制度などに合わせ、時代が求める語彙が追加された。具体的には以下のようなものだ。

    • 裁判員制度に関する用語 :法壇、評議室、辞退/事由、実況/見分/調書
    • 保険用語 :加給、免責/事由、給付/基礎/日額
    • ブログ・動画投稿サイト・ネットオークションに関連する用語 :リファラ、残容量、非公開/動画
    • トレンド用語:アラフォー、婚活、日馬富士(はるまふじ)

    などである。これら以外にも、校正支援機能、歴史的仮名遣いへの対応、季語の登録拡充などの日本語力の向上が図られた。そして、ATOK 2009では、英語入力支援機能ATOK 4Eが追加された。英文の入力ではATOKをオフにすることが多かったであろう。しかし、[英数]キーで英語入力モードでさまざまな機能の利用することができる。その一部を紹介しよう。

    まずは、英語入力モードに移行すると、自動的に推測候補モードとなる。英字を入力していくたびに、候補文字が表示されるものである。ここでは「conveni」と入力した時点での候補を表示したものだ(図15)。

    図15 推測候補モード

    さらにスペルチェック機能もある。候補が存在する場合、[Shift]+[Tab]キーでスペルチェックタブに切り替わる。これらを合わせて利用することで、より確実に正確な英文を入力できるようになるだろう。さらに、英語推測入力機能もある。これは、ある単語を入力した場合に次にくるであろう単語を推測し、その候補を表示するものである。ジャストシステムでは、多くの英文の分析を行うことで、この機能を実現した。図16は、「He」と入力した際に表示される候補である。お決まりな「is」などが表示されている。

    図16 英語推測入力機能

    また、英文が思い浮かばないような場合に便利な機能がある。そんな場合、とにかくローマ字で入力をしてしまうのである。和英タブに英単語が表示される(図17)。

    図17 和文タブ

    さらに[F4]キーでの変換も、日本語から英語への変換に対応している。ATOK 2009プレミアムでは、ロングマン英英/英和辞典が付属し、用例確認などを行うことができる(ロングマン辞書は別途購入も可能)。

    最後にATOKダイレクトの新機能を紹介しよう。ATOKダイレクトは、Webに存在する膨大なデータベースにダイレクトにアクセスするフレームワークである。現在、はてな、goo、Yahoo! JAPANのプラグインが提供される予定とのことである。今後、新たなプラグインも提供される予定である。さらにATOKダイレクトのAPIもすでに公開されており、有志によるフリーなプラグインも利用できるようになるだろう。さて、今回の強化点であるが、実際に、結果が表示されるペインがHTMLに対応した。簡易的なWebブラウザを機能を有しており、画像表示やリンク先へのジャンプなども可能となった(図18)。

    図18 ATOKダイレクト

    かけ足で、2009の強化された機能を見てきた。やはり注目はATOK 2009だろう。ジャストシステムでは現在も「進化中」としているが、まずは2009の新機能を使ってみたいところだ。また、JUST Suite 2009では、ジャストシステムが提供するIDiskBackupを1年間無償で利用できる。製品のアクティベーションを行った時点で利用可能となる(申込み期限は、2009年3月31日)。JUST Suite 2009では2GB、一太郎2009、ATOK 2009、花子2009(ATOKセット)では1GBの領域が提供される。これまでジャストシステムが提供するストレージサービスなどと組み合わせても、有効な利用が考えられるであろう。

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