お金を借りたい場合、専用のローンカードを利用する方法以外に、ショッピングや食事など、日常で使っているクレジットカードのキャッシングを利用する方法があります。今回はネットショッピングなどをよく利用する人に向いている「Yahoo! JAPANカードSuica」と「楽天カード」を取り上げます。

即日振り込みも可能な「Yahoo! JAPANカードSuica」

「Yahoo! JAPANカードSuica」とは、カードの利用代金に応じて100円につきYahoo!ポイント1ポイントがたまり、Yahoo!ショッピングでの買物であればさらにポイントが上乗せされるカード。Suicaの電子マネー機能もついています。年会費は、初年度は無料ですが次年度以降は525円(前年1年間の利用額が10万円以上であれば翌年度の年会費が無料)。海外と国内の旅行傷害保険などがついています。

気になるキャッシングについては、いずれもネット申し込みが24時間いつでも可能です。ネットで申し込みをすると、クレジットの利用代金の引落口座として、事前に登録してある口座に申し込みした希望金額が振り込まれます。

申し込みした受付時間によっては即日振り込みも可能で、振り込み手数料はYahoo! JAPANが負担します。たとえば、利用代金の引落口座が銀行などの場合、申し込み受付時間が午前0時から午前10時59分までなら当日振り込み、午前11時から午後11時59分までは翌営業日の振り込みとなります。銀行ではなく郵便局を利用している場合は、何時に申し込んでも3営業日の振り込みとなります。

融資額は1万円~50万円(ただしキャッシング利用限度額内)。利率は、1回払い、リボルビング払いともに実質年率18%。返済方法は、元利一括方式の1回払いと元利定額方式、残高スライド方式のリボルビング払いの2種類です。

支払い方法は、1回払いの場合、毎月末日までの利用金額を翌月の27日に支払います。リボルビング払いの場合は、あらかじめ設定したリボ払いコースの金額(利息込み)を利用の翌月から毎月27日に支払います。ネットで申し込む以外に、都市銀行やアットバンク銀行ATMなどのCD・ATMからも利用できます。

Yahoo! JAPANカードSuicaは、その名のとおりSuicaがついているので、自動改札機の読み取り部分にタッチするだけで電車に乗ることができます。入金(チャージ)残額が一定以下になると、自動改札機を通るときに前もって設定した金額がクレジット決済となり自動的に入金(チャージ)されるオートチャージ機能がついています。

この金額はほかの買物などの利用分と一緒にまとめて請求される仕組みです。また、自動券売機などで、カード内の残額の2万円の限度額までなら何度でも現金で入金することも可能です。もちろん、利用額分のポイントがつくのは言うまでもありません。

カードでためたポイントは、1ポイント1円としてYahoo! JAPAN内での支払いにあてることもできますし、SuicaポイントやJALマイルとも交換できるほか、ジャパンネット銀行で現金化することもできます。

返済は最長5年の「楽天カード」

ネットショッピングができる「楽天市場」のほか、旅行の予約などができる「楽天トラベル」、また本が買える「楽天ブックス」など楽天グループでよく買物する人は年会費無料の「楽天カード」がおススメです。

キャッシングはパソコン、携帯から24時間ネット申し込みが可能で登録の銀行口座に振り込まれます。銀行やコンビニなどのCD・ATMからも利用できます。

利用可能額は1万円~50万円(ただしキャッシング利用限度額内)。ネットキャッシングの利用金額は3万円以上の1万円単位。原則として当日受け付けた分は翌営業日の振り込みとなります。

利率は18%(実質年率)。返済方法は1回払いとリボルンビング払い。リボルビング払いは、締切日の融資残高に応じて、毎月の返済額が決まります(※)。たとえば融資残高が20万円以下の場合、毎月の支払い元金は1万円ですが、20万円超では2万円になります。 返済期間は、1回払いは60日以内で、リボルビング払いは30万円以下は最長3年、30万円超では最長5年です。

※リボルビング払いは、月々の支払い金額を指定することもできます。

特典は、まず入会するだけで楽天スーパーポイントが2,000ポイント(2,000円相当)もらえることです。またVISA、JCBの加盟店の利用では100円につき1ポイント。楽天市場をはじめ楽天グループの利用であれば2ポイント、さらにポイント加盟店の対象店舗で利用すると3ポイントが貯まります。

貯まったポイントは1ポイント1円として、50ポイントから「楽天市場」や「楽天ブックス」での買い物や「楽天トラベル」での旅行(国内宿泊予約などは100ポイント以上)に利用できるのでネット通販好きの人は、メインカードに利用するとポイントがどんどんたまって、そのポイントでまた買い物ができます。

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執筆者紹介 : 金野和子氏

主な略歴 : マネーライター。マネー雑誌の記者として12年働いたのち、フリーのマネーライターとして独立。おもにマネー雑誌や女性誌、経済誌や新聞などで、マネー関連の記事の編集・執筆を手がける。