毎日新聞社と日本パソコン能力検定委員会が主催する「毎日パソコン入力コンクール」。第8回を迎えた今回の開催では、例年を上回る全国1,490会場、約17万人の参加者を記録している。そして11月24日、およそ1,000人に1人という狭き門を通過した、いずれ劣らぬ同コンクールの成績上位者のみを集めた、年に一度の"全国大会"が開催された。

競技の様子。会場となった東京・秋葉原のデジタルハリウッド大学には、およそ1,000人に1人という狭き門を通過した、いずれ劣らぬパソコン入力の"猛者"が集結

第8回コンクールの後援は総務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、全国知事会、全国47都道府県ほか。協力はオデッセイコミュニケーションズ。特別協賛はセイコーエプソン、日本スマートテクノロジーズ。協賛はキヤノン、ジャストシステム、マイクロソフト、PFU、パイオニア、翔泳社、東プレ、東芝。共催は全国珠算教育連盟。「同様のコンクールでは日本最大」(主催者)という巨大さを誇る。

2001年からスタートした同コンクールは、多くの人たちがコンピュータなどのIT機器を道具として自由に使いこなせるような社会建設を目指す国のIT新改革戦略の実現、IT教育の普及・促進を目的として行われており、文部科学省の「学びんピック」の認定も受けている。ちなみに、最近では「進学や就職活動に役立つかも」と、習い事の一環で子供を参加させる親も増えているそうだ。

さて、コンクールの決勝とも言えるのがこの"全国大会"で、毎日パソコン入力コンクール6月大会と10月大会における、英文、和文などの課題で分けられた各部門の上位10位まで(一部、15位までの部門もあり)の入賞者に出場資格が与えられる。第8回の全国大会では教育の観点から小・中・高校生に参加が絞られたが、予選に当たる各大会には年齢制限が無いそうで、例えば今回の参加者では最年少が5歳、最年長が77歳と幅広い。

■第8回 全国大会の実施部門
部門 参加人数
第1部 ホームポジション基礎 10名
第1部 ホームポジション応用 10名
第2部 ローマ字 10名
第3部 英文A 10名
第5部 和文A 小学生低学年 10名
第5部 和文A 小学生高学年 10名
第5部 和文A 中学生 10名
第6部 和文B 高校生 10名
第7部 数字・記号 小学生 10名
第7部 数字・記号 中・高校生 10名
第II類 英単語 10名
第II類 漢字 10名
第II類 計算 15名
第II類 フラッシュ計算 10名

その第8回の全国大会。以前は自前キーボードのみ持ち込みが許可されていたのだが、公平性を保つため、第6回大会から、用意された同一スペックのパソコン+同一モデルのキーボードが使われる方式に変更されている。とはいえ、そのキーボードがかなりのモノで、競技が行われる部屋にズラリと並べられたパソコンには、大会の標準キーボードにも定められている東プレの「Realforce106」と、PFUの「Happy Hacking Keyboard Lite 2」の各製品がそれぞれに接続されていた。

東プレの「Realforce106」と、PFUの「Happy Hacking Keyboard Lite 2」がずらり。大会標準キーボードでもある。HHKBがLiteというのがちょっと気になったり