【レポート】
米AMDが11月13日 (現地時間)に米カリフォルニア州サニーベールの本社で「2008 Financial Analyst Day」を開催した。
同社の現状は厳しい。ATI買収の負担が残る中で低価格競争が激化、さらにAMDの躍進を支えてきたOpteronが"Barcelona"でつまづいたことで業績不振に陥った。そこで組み込み機器/ デジタルTV向けチップの製造から撤退、製造部門の分離に乗り出すなど、荒療治とも思えるようなコア事業への集中を進めてきた。今はまだスリム化の半ばに過ぎないが、その道すじをつけた同社が、Hector Ruiz氏に代わってCEOに就任したDirk Meyer氏の下で回復の糸口を示せるかが今回の注目点となった。
Meyer氏は「業界で唯一の存在である」のがAMDの強みであるとした。x86プロセッサを量産・提供している企業は2つ (IntelとAMD)、そして最先端の3Dグラフィックスチップを提供している企業も2つ (NVIDIAとAMD傘下のATI)。市場に2つのライバルしか存在しない状況は恵まれているという。景気減速懸念がIT産業を直撃しているが、低迷期と言われてもパソコンは二桁だった成長が一桁になっただけで、パフォーマンスグラフィックスを含めて2009年も成長が見込まれている。しかもx86プロセッサとグラフィックスチップの両方で大きな影響力を持っているのはAMDだけなのだ。「われわれは利益を上げるべきだし、上げられるはずだ」とMeyer氏。
"回復の糸口"として挙げたのが、アナリストデイ開催直前に発表した45nmルールで製造されるOpteron "Shanghai"だ。前世代から消費電力はそのままに35%以上のパフォーマンス向上を達成。「われわれの予測を上回る好スコアをたたき出している」とMeyer氏。サーバ/ ワークステーション市場において顧客の関心を集める仮想化についても、RVIの強化による高速化を実現した。Shanghai投入によって、Opteron市場がふたたび固め直されるとアピール。また液浸リソグラフィを採用した45nmへのスケジュール通りの移行は、今後の45nm製品、グラフィックス製品の40nmへの移行、2010年に計画されている32nm化への期待を高めるものとしていた。
サーバ/ワークステーションのロードマップは、クワッドコアのShanghaiに続いて2009年後半に6コアの「Istanbul」が登場する。これはShanghaiの延長となる製品だ。2010年にはDDR3メモリー、Hyper Transportが4リンクとなる「Maranello」プラットフォームに移行。「Sao Paulo」、12コアの「Magny Cours」が投入される。
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