東京都港区の六本木アカデミーヒルズにて11月6日、マイクロソフト・テクノロジーを利用する開発者向けの技術フォーラム「Microsoft Developer Forum 2008」が開催された。

同フォーラムでは、「Professional Developers Conference(PDC) 2008」にて発表された新技術が紹介されたほか、米Microsoft CEOのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏も登壇し、日本人開発者から寄せられたさまざまな質問に答えた。

国内における開発者支援 - 日本語の技術情報を大幅拡充

マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長 大場章弘氏

フォーラムの冒頭に登壇したマイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏は、同社が行っている国内開発者向けの取り組みについて紹介。ITエンジニアからの声として「技術情報をもっと日本語で提供してほしい」「気軽に相談できる窓口がほしい」「次世代ユーザーエクスペリエンスを実現するための技術情報がほしい」の3点が特に多かったことを説明したうえで、そうした要望に応えるための活動に力を入れていることを明らかにした。

ITエンジニアから多かった要望

具体的には、8月からの3カ月間で3000を超えるWebページを翻訳して公開。閲覧数も前年比2倍に達し、顧客からも「参照できる技術文書が増えた」と高い評価を得ているという。

また、MSDN(Microsoft Developer Network)およびTechNetを11月5日よりリニューアル。ページ上部にタブを配して閲覧性を高めたほか、検索エンジンにLive Searchを採用し、コード検索にも対応した高度な検索機能が利用できるようになった。さらに、ソーシャルブックマーク機能も取り込まれ、他の開発者がどのような技術情報に興味を持っているのかがわかるようになるなど、開発者視点で利便性向上が図られている。

そのほか、同社Webサイト上の技術情報/サービスの場所をチャットで教える「人力検索サービス」の提供を開始。加えて、「プロジェクトUX」と呼ばれる活動を始め、リッチなユーザーエクスペリエンスの実現方法を探る開発者に対して技術情報、事例情報、開発ツールを提供するなど、積極的にサポートを進めていくことを説明した。

日本語技術資料の充実に向けた活動