【レビュー】

ニコンD90 キットレンズ 実写インプレッション

2 手ブレ補正、歪曲、周辺落ちはいい勝負

    西尾淳  [2008/11/07]

    手ブレ補正は2段から2.5段の効果

    ニコンは手ブレ補正をボディではなく、レンズ側で行なっている。そこで各レンズの手ブレ補正効果をチェックしてみた。手ブレ補正機構のオンとオフの両方で撮影し、どのくらいヒット率が変わるかを調べた。ただ、撮影場所の関係で、18-55Gは焦点距離55mm(35mm判換算83mm相当)、18-105Gと18-200Gは焦点距離105mm(158mm相当)で撮影した。

    結果は、シャッター速度換算で18-55Gと18-105Gが最大で約2.5段、18-200Gが最大2段強といったところだった。また、同じ最大2.5段でも18-105Gのほうが幅広い領域で、安定した補正効果を発揮した。考察するに、設計の新しいほうが手ブレ補正も進化しているということではないだろうか。

    以下、手ブレ補正のオン/オフで、どのくらいブレずに撮影できるかを調べた
    D90 / S+Fine(JPEG) / シャッター速度優先AE / ISO オート / WB:オート / PC:スタンダード

    18-55Gのテスト結果。焦点距離は55mm(83mm相当)。最大で2.5段程度の効果が確認できた

    18-105Gのテスト結果。焦点距離は105mm(158mm相当)。最大で2.5段程度の効果だが、広い領域で効果があった

    18-200Gのテスト結果。焦点距離は105mm(158mm相当)。最大で2段強の効果が確認できた

    歪曲と光量落ちはあまり差がない

    ワイド端での歪曲収差(樽型収差)はどのレンズでも発生する。ズーム比の小さな18-55Gが少なめで、18-105Gと18-200Gは同じくらいに歪むようだ。テレ端での糸巻き収差については、18-55Gと18-200Gが少なく、18-105Gが少々強めに現れた。18-105Gの歪曲が極端に強いというわけではなく、18-200Gの歪曲が少ないように感じた。

    ワイド端での周辺光量落ちは、どのレンズも発生するがそれほど強くはない。APS-CのDXフォーマットであることも味方しているのだろう。さらにどのレンズもF8あたりまで絞り込むと、光量落ちはほとんど目立たなくなる。

    18-55Gワイド端の歪曲。歪曲は比較的少ない
    D90+18-55G / L+Fine(JPEG) / 18mm(27mm相当) / 絞り優先AE(F11、1/3秒) / ISO 200 / WB:オート / PC:スタンダード

    18-105Gのワイド端の歪曲。若干の収差は発生する
    D90+18-105G / L+Fine(JPEG) / 18mm(27mm相当) / 絞り優先AE(F11、1/4秒)/ISO 200/WB:オート / PC:スタンダード

    18-200Gのワイド端の歪曲。18-105Gよりも多少強いとはいえ、よく抑えてある
    D90+18-200G / L+Fine(JPEG) / 18mm(27mm相当) / 絞り優先AE(F11、1/4秒) / ISO 200 / WB:オート / PC:スタンダード

    18-55Gの周辺光量の変化。下の逆光の画像右上をトリミングして並べたもの
    D90+18-55G / L+Fine(JPEG) / 18mm(27mm相当) / 絞り優先AE / ISO 200 / WB:オート / PC:スタンダード

    18-105Gの周辺光量の変化。F5.6〜8あたりまで絞り込むと目立たなくなる
    D90+18-105G / L+Fine(JPEG) / 18mm(27mm相当) / 絞り優先AE / ISO 200 / WB:オート / PC:スタンダード

    同じく、18-200Gの周辺光量の変化。これも左2本とあまり変化はない
    D90+18-200G / L+Fine(JPEG) / 18mm(27mm相当) / 絞り優先AE / ISO 200 / WB:オート / PC:スタンダード

    逆光撮影では18-55Gに気になるゴースト

    逆光でのゴーストの発生も見てみた。フレームのすぐ外に太陽を置き、レンズに直射日光が当たるように撮影したところ、18-55Gは開放からF22までずっとゴーストが発生した。絞りによって形状は変化するが、強い赤色で目立つものだった。18-105Gは開放〜F5.6あたりで若干ゴーストがあるが、非常に少なく、目立たない。18-200Gは逆にF16以上に絞り込んだときにゴーストが発生した。これも弱いものだった。また、全体が白っぽくなるようなハレーションは、どのレンズでも見られなかった。

    これらゴーストやハレーションは、ちょっとした状況の違いで変わるものなので断言はできないが、18-55Gよりも18-105Gや18-200Gのほうがゴーストは発生しづらく感じた。ハレーションについてはどのレンズも優秀のようだ。

    18-55Gで撮影。中央下部に赤いゴーストが見えている
    D90+18-55G / L+Fine(JPEG) / 18mm(27mm相当) / 絞り優先AE(F8、1/1250秒) / ISO 200 / WB:オート / PC:スタンダード

    18-105Gで撮影。中央下に白い点状のゴーストが発生している
    D90+18-105G / L+Fine(JPEG) / 18mm(27mm相当) / 絞り優先AE(F5.6、1/2000秒) / ISO 200 / WB:オート / PC:スタンダード

    18-200Gで撮影。中央下に絞り形状のゴーストが発生しているが、目立たない
    D90+18-200G / L+Fine(JPEG) / 18mm(27mm相当) / 絞り優先AE(F22、1/125秒) / ISO 200 / WB:オート / PC:スタンダード

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