【レポート】
韓国鉄道公社が運行している高速鉄道"KTX"は車内で無線LANによるインターネット接続を提供している。日本でも新幹線が同様のサービスを開始する予定だが、先行する韓国で「高速列車内無線LAN」を一足先に体験してみた。
KTXとは"Korea Train eXprss"の略称で、2004年から運行が始まっている。主な路線はソウル-釜山を結ぶ京釜高速線と龍山-木浦を結ぶ湖南高速線で、最高速度は時速300kmを誇る。フランスのTVG方式を採用しており、現在は全線が専用高速線ではなく大田‐東大邱間など一部区間は従来線を利用して運行されている。ソウル-釜山の所要時間は2時間40分で、これはKTX開業前と比較して40%の時短が実現された。2010年には全線が高速線化され2時間10分まで短縮される予定である。
車両もTGVと同じ集中動力方式が取られ、編成の前後が機関車となる。客車は18両のうち1号車が映画を放送するシネマカー、2号車から5号車までが日本のグリーン車に相当する特等車で、残りが二等車となる(自由席あり)。座席は特等が1+2の転換クロスシート、二等は2+2の集合見合い式である。
KTXは飛行機やバスと旅客の奪い合いを行っており、サービス向上のために料金の割引や最新映画を放映するシネマカーの提供などを行っている。また2008年4月からは主にビジネス客向けのサービスとして、今回紹介する車内無線LANサービスが開始された。この無線LANサービスは、バックボーンとして線路沿いに配置された携帯事業者KTFのHSDPA中継器を利用している。そのため始発から終点まで、乗車中は全区間で安定したネットアクセス環境が提供されているとのことだ。
今回はソウルから釜山まで、特等車を利用してみた。KTXの切符はソウル駅の窓口および自動販売機で購入できる。このうち自動販売機は韓国語に加え英語のメニューも選択できる。始発駅と終着駅、乗車時間、特等か二等かなどを画面から選択していけば簡単に購入可能だ。なおKTXは速達タイプや各駅停車など複数の運行パターンがあるため、切符購入前には窓口などで配布している時刻表を見ておくのもよいだろう。細かい指定をしたい場合は窓口での対面販売を利用したほうがベターだ。係員は全員英語が話せ、一部には日本語が少し話せる人もいるようだ。また窓口では日本など海外のクレジットカードも購入できる。
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