Nokiaがフィンランドで開催したプレス向けイベント「The Way We Live Next 2008」では、Nokiaが開発している最新技術の説明とともに、デモも展示された。本稿では、そこで紹介されたNokiaの新技術を写真でレポートする。

NFCで製品情報をゲット

まずは、非接触型の短距離無線通信技術NFC(Near Field Communication)を利用して、タッチで製品情報を提供するソリューションから。Nokiaでは現在、中国市場で提供するNokia製バッテリ製品にRFIDタグをつけており、NFC端末ユーザーは自分の購入したバッテリが正規品か偽造品かどうかがわかる。

Nokiaは現在、NFCリーダーを搭載した端末として「Nokia 6131」「Nokia 6212 classic」を提供している。タッチするだけで情報を表示、ユーザー自身がアプリケーションを立ち上げる必要がないため簡単に使えるという。

中国製が問題なのは餃子ばかりではない!? 中国製偽造バッテリーはNokiaにとって悩みの種

NFCリーダー搭載端末を中国製バッテリーに近づけると、そのバッテリー情報が表示される。簡単便利!

タグにタッチするとその製品情報が表示される「Fetch」は、ただいま鋭意開発中

現在提供中の偽造品防止目的のほか、「Fecth」というコンセプトも開発中。タッチするとメーカーのサイトに飛ぶなど、物理世界(製品)とサービスや情報を連携させるものとなる。ブランドや企業にとって新しい可能性を、ユーザーにとっては、より利用勝手が高く、面白いものになるという。ワインショップでワインのタグをタッチすると、そのワインに合う料理のレコメンデーションが表示されるというトライアルが行われるという。

映画ポスターから映画情報を - 「Point&Find」

Nokiaがまもなく英国で開始する「Point&Find」は、ユーザーが映画ポスターをカメラに捕らえると、その情報を取得するというサービス。予告編や映画館情報などを得られる。カメラはあくまでも画像情報を取得するのに使われるだけで、写真を撮る必要はない。

同サービスは今年中に英国で開始する。まずは映画情報サービスとして提供される予定という。

映画のポスターをカメラが捕らえると……

その映画の情報が表示されるサービス「Point&Find」。まもなく英国で開始予定