【レポート】

マイクロソフトがWindowsのブランディング戦略を転換

1 WindowsブランドのもとでVista、Mobile、Liveがシームレスに連携

    大河原克行  [2008/10/22]

    Vista、Mobile、Liveの連携で「壁のない世界へ。」

    マイクロソフトが、Windowsのブランディング戦略を大きく変更した。

    新たに提示したブランドメッセージは「Windows Life Without Walls」。日本では「壁のない世界へ。」というメッセージで展開される。

    これまでWindowsには、PC向けのOSである「Windows Vista」、携帯電話やスマートフォンなどに搭載されているモバイル機器向けOSである「Windows Mobile」、クラウドの世界で様々なサービスを提供する「Windows Live」の3つのブランドが用意されていた。

    今回の新ブランディングでは、これらの3つのブランドを統括する形で「Windows」を置き、その下に3つのブランドを位置づけることになる。

    つまり「壁のない世界へ。」という言葉の通り、Windowsというブランドのもとに、Vista、Mobile、Liveという3つのプロダクトおよびサービスが、シームレスに連携することを前提とした施策へと転換したわけだ。

    「Windows Life Without Walls」、日本では「壁のない世界へ。」という新たなブランドメッセージで展開

    マイクロソフトならではの新たな価値を創造

    藤本恭史本部長

    マイクロソフト コンシューマ&オンラインマーケティング統括本部 コンシューマWindows本部 藤本恭史本部長は、「これまでWindowsといえば、PCからの切り口でのマーケティングに終始していた。また、10億人ものWindows PCユーザーと、携帯電話のユーザーがリンクせずに分断されていたという反省もある。それを見直し、それぞれのプロダクトやサービスがお互いに連携することで、マイクロソフトならではの新たな価値を提供するのが狙い」と、新たなブランディング戦略の狙いを語る。

    確かに、これら3つの連携によってもたらされる価値は、他のOSにはない強みともいえる。

    そして、PCの領域において圧倒的シェアを持つWindowsのブランド価値を、これから認知の拡大が求められるWindows MobileやWindows Liveの領域に持ち込み、それによって即効性がある形で、これらの分野におけるブランド価値を高めるという狙いもあるだろう。

    小野田哲也氏

    「Liveの機能ひとつをとっても、単にヤフーやグーグルと何が違うのかという観点ではなく、PC、モバイル、クラウドの組み合わせによって、Windowsで何ができるのかということを、知らない人に知ってもらうことから始めたい。まずは、3つのプロダクト、サービスの連携で、Windowsのファンを作っていくことが先決」(マイクロソフト コンシューマ&オンラインマーケティング統括本部 オンラインマーケティング本部 Windows Live/Mobileグループディレクター 小野田哲也氏)とする。

    そしてこれは、ユーザーにとっての利便性の拡大や、マイクロソフトのビジネス拡大という話に留まるものではない。パートナーにとっても、ビジネスの枠が広がることにつながるのだ。パートナー支援、パートナービジネスの拡大という観点からの支援策も注目される。

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