【インタビュー】
最大60fpsの高速連写と、1200fpsもの高速動画が撮影可能なカシオのコンパクトデジタルカメラ「EXILIM EX-F1」が3月に発売されてから半年、早くもハイスピードモデル第2弾となる「HIGH SPEED EXILIM EX-FH20」が登場した。高速性能は静止画で最大40fps、動画は1000fpsと若干抑えられたが、有効画素数は910万画素に向上し、レンズも35mm判換算26mmからの20倍ズームと大幅に強化され、価格も店頭実売価格8万円前後(2008年10月現在)と手の届きやすい価格になったのが魅力だ。今回は、そんな「EX-FH20」の開発者にお話を伺った。
――新しく発売されたEX-FH20は、EX-F1よりだいぶサイズが小さくなりましたね。
小野田孝(以下、小野田)「EX-F1に比べて大きさでいうと30%ほど小さくなっています。アンケート調査で出てきた"重くて大きくて難しそう"という三大ウィークポイントの改善に努めた結果ですね」
――こんなに早く第2弾が出るとは思っていませんでした。
小野田「おかげさまで、EX-F1はネイチャー系などさまざまなプロの写真家の方に使っていただいていまして、実際に撮影したものをWebなどで公開していただいたりもしています。また、高速撮影機能は医学系など大学の研究機関でも活用できるということで、先生方にも使用していただいています。
ただ、コンパクトユーザー向けには、大きさや重さ、価格的な問題もありました。ダイヤルやボタンが多いために操作が複雑に見えるという意見もあり、今回は操作ダイヤルを減らしています。また、高速連写やハイスピードムービーに関しては連写性能を60fpsから40fpsに変更するなど若干スペックは落ちていますが、画素数は600万画素から910万画素にアップしていたり、レンズでは約36~432mm相当の12倍ズームが、約26~520mm相当とワイド寄りになった20倍ズームになっているなど、ハイスピードのスペックは落としつつも、カメラの基本性能はブラッシュアップするというバランスで仕上げました。機能面では、スローライブ撮影とブラケティング撮影、1080iの動画撮影モードを省略したほか、HDMI、外部マイク端子、LEDも省かれています」
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EX-F1(左)とEX-FH20を側面から見てみた。レンズだけでなく、グリップ部も短くなっているのがわかる |
EX-F1(左)とEX-FH20。背面液晶が2.8型から3型に大型化され、ボタンやダイヤルなどが省略された |
――レンズの広角側が26mmになったのがいいですね。
小野田「EX-F1発表後にプロの写真家の方から、引いて撮りたい場合があるので、望遠より広角がいいという要望がありました。そのニーズに応え26mmを採用しています。ただし、EX-FH20のCMOSセンサーでは、静止画で1枚撮りの時は26mmで撮影できますが、連写の場合だと910万画素のうち中央部の700万画素だけを使うので30mm相当になってしまいます。これは、読み込みスピードの問題で、700万画素にすると画角が変わってしまうからなんです」……続きを読む
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