【レポート】
フィンランドNokiaは9月23日、ヘルシンキ郊外にある本社でプレス向けイベント「The Way We Live Next 2008」を開催した。Nokiaの研究開発やビジョンの紹介にフォーカスしたイベントで、初日の朝はNokiaのCTO、Bob Iannucci氏が登場し研究部門が取り組んでいる研究課題テーマを紹介した。
Iannucci氏は米IBMや米CompaqなどIT業界でのキャリアを持つ人物。2004年にNokiaに入社し、現在CTO職の下、研究開発のResearch Center、アイディアを加速するInnovation Acceleration、業界とコラボレーションするIndustry Collaborationなどを統括している。
Iannucci氏はまず、「モビリティは単なる音声通話ではない。土台から変化させるものだ」と携帯電話の重要性を強調する。この業界は変化が激しく、影響が多岐にわたることから、Nokiaは2005年より毎年、7年後のビジョンを描いてステップバックしながら具体的なプランに落としこんでいるという。
Iannucci氏はここで、最新のビジョン「Agend 2015」を紹介した。インターネット業界のクラウドなどのトレンドとモビリティが融合する中で、Nokiaが取り組み分野を定義したものだ。
Agend 2015は、ユーザーを中心に据え、目に見える「サービス」、目に見えない「土台の技術」の3つの層で構成される。
中心にあるユーザー分野は、ユーザーエクスペリエンスにフォーカスしたもので、
の3つの要素がある。
1は、サービスを実現するだけではなく、個人のニーズにあわせてパーソナル化していくもの。ユーザー情報の認識と文脈(コンテキスト)を含むものだ。単なる位置情報にとどまらず、社会的なコンテキストや感情をサポートすることもできる、とNokiaは考えている。この分野では、第一歩として、携帯電話のカメラを利用して街頭にあるポスターなどのオブジェクトを読み取り、関連した情報を探すサービス「Point&Find」を数カ月以内に提供するという。
2は、端末ベンダとしてのNokiaが描く将来の携帯端末フォームファクタ。折りたたみ式、ストレート、スライドなどの現在の形から、将来は「よりオーガニックなものになる」と予想する。
3は米Appleの「iPhone」で注目されるようになったインタフェースだが、「最高のインタフェースはまだ実現していない」と探究心をのぞかせる。Nokiaが描く最高のインタフェースとは、直感的で、ユーザーがやりたいことを先回りして感知できる機能をまとめたものという。
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