【レビュー】

ThinkPad X200を試す - 小さな改善の積み重ねこそ高ユーザビリティの源泉

4 気になるパフォーマンスをチェック

    富永ジュン  [2008/10/07]

    最後に、もっとも気になるパフォーマンスをチェックしておこう。なお、今回のベンチマーク測定に使用したのは、Intel Core 2 Duo P8400(2.26GHz)と1GBメモリ、160GB HDDを搭載した「745426J」だ。

    Windowsエクスペリエンスインデックス

    ■PCMark05
    PCMark 4500
    CPU 5781
    Memory 5008
    Graphics 2336
    HDD 4447
    HDD - XP Startup 6.404
    Video Encoding 505.448
    Image Decompression 31.045
    WMV Video Playback 28.983
    ■3DMark06(1,280×800ドット)
    3DMark06 Score 641
    3DMark06 SM2.0 Score 219
    3DMark06 Pixel Shader 37.740
    3DMark06 Shader Particles(SM3.0) N/A
    3DMark06 Perlin Noise(SM3.0) 13.593
    ■Final Fantasy XI Official Benchmark 3
    High 2146
    Low 3261

    Windowsエクスペリエンスインデックスの基本スコアは「ゲーム用グラフィックス」コンポーネントの3.8で、チップセット内蔵グラフィックス機能のパフォーマンスの弱さが表れている。しかし、「プロセッサ」や「メモリ(RAM)」、「プライマリハードディスク」といった他のコンポーネントのスコアは5.0前後となっていて、ThinkPadシリーズの主ターゲットであるところのビジネス用途ではたいていの処理を快適にこなせるだろう。PCMark05でも同じ傾向が見られるが、ゲームなどがまったくプレイできないというわけでなく、「FINAL FANTASY XI for Windows」などのオンラインゲームならば低解像度でそこそこ快適に動作させられるだろう。

    なお、ふくろうの羽根にヒントを得た新開発のファンを搭載することにより、高負荷時でもファンから発生する排気音を抑えたほか、空冷ファンの回転速度切り替えを調整することで騒音を低減している。実際、ベンチマークテストなどで負荷をかけた際も排気音が気になるということは殆どなかった。

    ThinkPad X200の本体サイズは295(W)×210(D)×20.7~32.6(H)mmで、重量とバッテリ駆動時間は4セルバッテリ搭載時で約1.35Kg、3.8時間、6セルバッテリ搭載時は1.48kg、7.0時間。なお、9セルバッテリ搭載モデル「7454A26」の重量とバッテリ駆動時間は未公開となっている。6セル、9セルバッテリ搭載モデルを選択した場合は、ちょっとした会議や外出程度ならば十分対応できる程度のバッテリ寿命が得られるだろう。しかし、全13モデル中11モデルが4セルバッテリ搭載モデルとなっているため、これらのモデルを選択した場合は常にACアダプタを持ち歩く必要がある。ThinkPad X200本体が約1.35kgとして、ACアダプタの本体は235g、コードは70gと約300gを携帯するとなると合計1.65kgとなる。最近では12.1型液晶搭載の光学ドライブ内蔵ノートパソコンでもこれより大幅に軽量のものが豊富に登場しているため、欲を言うなら軽量化についてはもう少し頑張って欲しいところだ。

    ACアダプタのサイズは小型な方だが、常時携帯することを考えると約300gはちょっと負担

    ThinkPad X200は、豊富なバリエーションモデルと値頃感が強い価格設定でメインストリーム層を狙い打ちする、ThinkPadのモバイルノートパソコンの王道とも言える製品だ。携帯性や機能面については良くも悪くも「ThinkPadカラー」を貫いた形となったが、日々使い続ける上でのユーザビリティを高める改善が各所にちりばめられていて、ビジネスマシンとしてまったく軸足のぶれを感じさせない仕上がりとなっている。コストについてはやや割高に感じるというのが正直なところだが、現在(原稿執筆時点)、同社直販サイトにおいて、Core 2 Duo P8400と1GBメモリ、160GB HDD、Intel Wireless WiFi Link 5300AGN(3×3)を搭載したアクティブモデル「7454A33」が台数限定で13万9,860円からの特別価格で販売されるキャンペーンが実施されている。このようなキャンペーンをうまく利用すれば、納得いく価格での入手も難しくはないだろう。

    ■試用機「ThinkPad X200 745426J」の仕様
    CPU Intel Core 2 Duo P8400(2.26GHz)
    チップセット Intel GM45 Express
    L2キャッシュ 3Mバイト
    メインメモリ 1GB (1GB×1)、PC3-8500 DDR3 SDRAM
    メモリスロット SO-DIMM×2 (空き1)
    ハードディスク Serial ATA 160GB 5,400rpm
    光学ドライブ なし
    ディスプレイ 12.1型ワイド液晶 WXGA (1,280×800ドット)
    グラフィックス Intel GMA X4500 HD
    USB USB 2.0×3 (右側面:1、左側面:2)
    IEEE1394 なし
    ビデオ入出力 D-sub 15pin(左側面)
    キーボード 日本語89キーキーボード
    マウス トラックポイント
    イーサネット ギガビットLAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN
    Bluetooth
    FAXモデム
    外形寸法 295(W)×210(D)×20.7~32.6(H)mm
    重量 約1.35kg
    バッテリ駆動時間 3.8時間(4セルLi-Ionシステム・バッテリー)
    搭載OS Windows Vista Business
    評価機の価格 21万円
    主な付属品 電源ケーブル、ACアダプタ、マニュアル、バッテリー・パック、トラックポイント用予備キャップ

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