次に仕様面を見ていこう。16機種がラインナップされているだけあって、基本的なパフォーマンス自体は大きな差がないものの、ほとんどの機能が自由に取捨選択できるようになっている。

CPUはIntel Core 2 Duo P8400(2.26GHz)とP8600(2.4GHz)の2種類から選択できる。チップセットはモバイルIntel GM45 Expressで、グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA X4500 HDのみだ。

メモリは、PC3-8500 DDR2 SDRAM対応スロットが2本用意され、標準では1GB(1GB×1)、2GB(2GB×1、または1GB×2)、最大4GBを搭載可能となっている。また、2GB容量のインテルターボ・メモリーを搭載したモデル「745423J」も用意されている。

ストレージドライブは、80/160/250/320GB容量の5,400回転2.5型シリアルATA HDD搭載モデルにくわえ、64GB SSD搭載モデル「7454A28」も選択できる。なお、光学ドライブは搭載されないため、光学メディアを利用したい場合はUSB/IEEE1394接続の外付け光学ドライブを別途購入する必要がある。

ネットワーク機能としては、有線がギガビットLANとFAXモデムの2つ、無線が3×3のMIMOに対応したIntel Wireless WiFi Link 5300AGNによるIEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、または1×2のMIMOに対応したIntel Wireless WiFi Link 5100AGNによるIEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、KDDIのCDMA1X WINネットワーク対応ワイヤレスWAN、Bluetoothの3つが用意されている。ThinkPad X61で省略された赤外線通信については、引き続き非搭載だ。アンテナが内蔵されていると前述したWiMAXとワイヤレスUSB(UWB: Ultra Wide Band)が利用できるモデルについては、現在のところ、日本国内では未発売となっている点にも注意したい。

その他の機能については、TCG V1.2に準拠したTPMセキュリティ・チップとSDメモリーカード、SDHCメモリーカード、マルチメディア・カード、メモリースティック、メモリースティックProに対応したカードスロットが標準搭載されるほか、指紋センサーやWebカメラを搭載したモデルもラインナップされている。なお、Intel AMTには対応していない。

プリインストールOSは、Windows Vista Home Premium SP1/Business SP1の2種類。Windows XP Professional SP2が初期導入されているWindows XPダウングレード権付きWindows Vista Business SP1搭載モデルやMicrosoft Office Personal 2007プリインストールモデルも用意されている。