岡田「僕、機械ものが好きで、最初は『Survival Research Laboratories』といって、アムステルダムに本拠を置くアート集団があるんですよ。簡単に言うと、ロボットを作って、それをお互いに戦わせて破壊し合う様を観せるという」

唐沢「そのロボットがまたアートなんだよね」

岡田「ロボットの全長が2mぐらいあるんですね。工作機械みたいなものが自動的に動く。それがお互いに壊すところを観せるというイベントなんですね」

眠田「『ターミネーター』に出てくる未来図みたいですね」

岡田「二足歩行するロボットに火炎放射器を載せたりして、お互いに戦わせるわけですね。このデモンストレーションがすごい危険で、近くで観ることができないんですね。だから、世界中どの街でやっても、公演会中止になっちゃうんですよ(場内笑)」

上映が一段落したところで、

岡田「もともとアメリカで誕生した団体なんですけれども、どの州で公演しても1回やると中止になる。最後、カリフォルニア州で、州知事とサンフランシスコ市長がこれのファンだというのでサンフランシスコの郊外で公演したら、ロボットの壊れた部品の一つ、回転ノコギリが飛び出して、逃げる市長の後をどこまでも追いかけるという事件が発生して(場内笑)」

唐沢「また、よりによって自分たちの味方を……(笑)」

岡田「それで、カリフォルニアも追い出されて、今はアムステルダムなんです。(再び映像を観ながら)こういうふうにロボットが観客席に暴れ込んでる」

唐沢「うわっ」

岡田「こういうことがあっても、彼ら、あまり止めないんですよね」

唐沢「東京でやったこともあったんだよね」

岡田「東京公演のときは、安全のため客席に一切入らないようにしてくれということだったんだけれども、最後に爆発したらおもしろいだろうと思ったスタッフが勝手にガソリンのタンクをロボットの中に仕込んでて(場内笑)、しかもお互いに知らない同士で何人もそれをやってたと。それが最後に倒れて火災になったそうなんですよ(場内笑)」

唐沢「そういうやつ、いるんだよね(笑)」

岡田「『Survival Research Laboratories』のスタッフが自分から火を消しに行ったの初めてだったらしいですね。世界中どこの街でやっても笑って見てるだけだったのが、"おまえもガソリンタンク入れたの? オレも入れたよ"って」

ここで、話は次のネタへ。

岡田「『ピタゴラスイッチ』ですね。このDVD自体は簡単に手に入るんですけれども。ピタゴラ装置というのはコロコロからくりのようなもので、ボールが転がっていって何かを見せると」

『ピタゴラスイッチ』上映開始。

岡田「『ピタゴラスイッチ』の特長は、身近にあるものを利用して仕かけを作る。台所にあるもの、家庭的なものとか、あと文房具とかを使って作るわけですね」

眠田「『トムとジェリー』なんか、こういうのよく出てきますね」

岡田「このいいところは、デザインセンスとか音とか色とかですね。ポリンキーのCMなんかで有名な元CMディレクターの佐藤さんていう人が慶応大学の教授になって自分の研究室で作ってる作品ですね。かわいい」

さらに別なネタも紹介しつつ、岡田さんの出し物も終了。