眠田「じゃあ、せっかくニコニコ動画の話題が出たんで、この間NHK BS2の『ザ☆ネットスター!』っていう番組でネットでなぜか人気ということで『チャージマン研!』がちょっとだけ紹介されたんで、それを。でも、肝心なところは紹介されてませんでした」

唐沢「できないんだよ、それは」

眠田「"またか"といわれるかもしれませんが、やっぱり今日も『チャージマン研!』をやりたいと思います。まず、『チャージマン研!』を知らない人のために、基本的なお話をというのをお観せします。まず、悪のジュラル星人ていうのが地球侵略を狙ってて、これとチャージマン研が闘うっていうのが基本設定なんで、これだけ憶えといてください」

ここで、『チャージマン研!』の1本目の上映が始まった。内容は、誘拐した孤児たちを縛り上げムチをふるうなどして虐待するジュラル星人をチャージマン研が倒していく、というもの。

岡田「『チャージマン研!』って、何年ごろの作品ですか?」

眠田「1973年です」

岡田「『宇宙戦艦ヤマト』とほとんど同時代ですね」

眠田「ちょっと前ですね」

岡田「(逃げ出したジュラル星人の円盤をチャージマン研が撃墜するクライマックスシーンを観て)なんか、この30秒ぐらい、絵が4枚しかない(場内爆笑)。断末魔の叫び声を上げてる人間の姿に化けたジュラル星人、化ける前の姿に戻ったジュラル星人、爆発の絵、チャージマン研の笑顔、この4枚しかないよね。すごいね。それをカメラ前で揺らしてるだけだもんね」

眠田「これが、『チャージマン研!』の基本的なお話です。ところが、全部で65本もあるもんだから……(場内笑)」

岡田「65本!」

眠田「そのうち混乱してきてですね、この世界の悪役はジュラル星人のハズなのに、次の『ハイジャックをやっつけろ!』というお話では、ハイジャック犯が悪いのかジュラル星人が悪いのか、脚本が混乱しているっていう(場内笑)」

続いて、2本目が上映される。物語の出だしは、実にほのぼのとした音楽をバックに旅客機が延々と空を飛ぶシーン。

唐沢「ギャグアニメですか?」

岡田「なんか、『山ねずみロッキーチャック』みたい」

この後、研と彼の母親や妹たちが乗った先ほどの旅客機がハイジャックされる。ところが、ハイジャック犯の一人はなぜか突然倒れ、さらに、「無益な殺生は、やめなされ」と語る人物が歩み出る。

岡田「もう何が何だか分かんないんですけども、着てる服はカソリックなんだけれども、言ってることはプロテスタントで(笑)」

実は、この旅客機は二重にハイジャックされており、ハイジャック犯と研の家族以外は全員、研の命を狙うジュラル星人だったという意表を突いた展開! ジュラル星人たちは残りのハイジャック犯を倒すと、研に襲いかかる。

唐沢「さっき、"無益な殺生は、やめなされ"って言ってたのに」

岡田「すごいね、これ」

この後、ニコニコ動画で最も人気があるというエピソード「頭の中にダイナマイト」などが引き続き上映され、またも会場は爆笑の渦に包まれた。