【レポート】
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横塚弘毅会長のスピーチ。今年の結果に自信を深めていた |
国産ワインコンクール実行委員会はこのほど、「Japan Wine Competition(国産ワインコンクール)2008」を開催した。第6回目となる今年は、国内105のワイナリーから622点が出品され、過去最多の金賞14点が選出された。横塚弘毅会長(山梨大学理事・副学長)は、「今年の銀賞は昨年の金賞に相当する品質」とコメントし、年々国産ワインのレベルが上がってきていることを強調していた。
会場は山梨・甲府の甲府富士屋ホテル。コンクールの受賞ワインが味わえる公開テイスティングには金賞・銀賞・銅賞を受賞した219点のワインが用意され、約900名が訪れた。人気はやはり金賞受賞ワインで、そのコーナーには行列ができている。ワインをサーブしてくれるのは、ワイナリー関係者。直接話ができるこの機会にと、足をとめて話し込む参加者が多数いた。会場を見渡してみると、スパークリングワインからデザートワインまで、様々な国産ワインが出品されていたのだとわかる。
これまで国産ワインに関しては、品質に疑問符が付いていた。1998年頃にワインブームが訪れると、輸入ワインが急増していった。フランスやイタリアの産地に根ざしたワイン文化と比較して、輸入したぶどうジュースを使って製造したワインも国産ワインに"化ける"という日本のワインは、消費者の信用をなかなか得られなかったのだろう。しかし、日本国内でも各地で地道にワイン生産を続けてきた造り手がいる。
日本のワイン造りの歴史は、明治初期に遡る。明治7年(1874年)頃には甲府で山田宥教と詫間憲久が共同でワインの醸造をはじめたといわれている。山梨は日本の一大ワイン生産地であり、日本固有のぶどう品種「甲州」が生まれ育った土地でもある。
「甲州」は、国産ワインの地道な取り組みを象徴する存在だ。12世紀には甲斐の国にて栽培が始まっていたと考えられ、明治初期には甲州ワインも造られていた。2003~2004年になると、白ワインのアロマ研究に関して有名なボルドー第二大学とメルシャンの共同研究によって、「甲州」からグレープフルーツのような香りの元となる成分が発見される。この発見は、「甲州」が、そして日本ワインが世界的に注目を浴びるようになったきっかけだったといえる。
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