日立ブースでは、液晶テレビ「Wooo UT」シリーズを中心とした展示が行われている。UTシリーズの初代モデルとなった「UT700」は、昨年10月に発表され、年末に実際に市場に投入された唯一の超薄型テレビ。超薄型テレビラッシュの火付け役となったモデルだ。

日立ブースは、超薄型テレビ「UT」シリーズを中心とした展示

モニター部分は最薄部で35mm、最厚部でも39mm。壁掛けや壁よせ、フロアスタンドなど、多彩なレイアウトが可能だ。モニター部分とチューナー部分とはセパレート化されているが、無線ユニットを取り付けることで、ワイヤレス化することもできる。この辺りの要素は、他社の超薄型テレビでも採用されているケースが多い。なおUT700はiVポケットを装備しており、録画機能も備える。現在は、このUT700に加え、デジタルダブルチューナーと内蔵HDDを装備した「UT770」シリーズを追加(4月発表)。この2シリーズが、現在のWooo UTのラインナップとなっている。

同ブースでは、このUTシリーズをベースに、バックライトをRGB LEDに変更、さらなる薄型化(最薄部15mm)、軽量化(10kg)、広色域モデルを参考出品。また、UTシリーズをインテリアの一部として提案する、各種デザインコンセプトモデルも参考出品されている。

また、同社のWoooシリーズでは、iVDRでの録画が、すでに基本機能となっているが、このiVDRの新しい方向性も示されている。まずは、大容量か。現在のところ、250GBがiVDRの最大容量だが、同ブースには320GBのモデルが参考出品されている。このiVDRは、2009年の春には製品化の予定。2010年には、500GBのモデルも投入されるとのことだ。さらに、iVDRをコンテンツ頒布用のメディアとして使用する試みも展示。ハイビジョンコンテンツを収録したiVDRが、クリエイティブコアより発売予定となっている。ハイビジョンコンテンツを配布するメディアとしては、現時点ではBDがメジャーだが、同社によると、bitコストはBDもiVDRもたいして変わりはないとのことだ。ただし、iVDRは、BDに比べて大容量となるため、1本に複数のコンテンツが収録されることになる。

さらに、日立マクセルが開発中の、iVDRコンテンツ(そしてiVポケットを装備したテレビで録画したコンテンツ)を再生するための専用プレーヤーも参考出品。1.8/2.5インチのiVDRに対応するほか、ネットワークメディアプレーヤーの機能も備えるという。また、iVDRに電子ペーパーを組み込む試みも展示されている。保存されているコンテンツの内容や、残りの容量などの表示に使用することを目指しているという。

UTシリーズをベースに機能やデザインなど、新しい方向性を打ち出したモデルを参考出品

和のテイストのフレームを採用するモデルも

参考出品されている大容量iVDR

iVDRに、電子ペーパーを組み込む試みも

専用プレーヤーも参考出品