9月18日~20日の3日間、東京池袋のサンシャインシティコンベンションセンターにて印刷展示会「PRIMEDEX TOKYO 2008」が開催された。日本国内の印刷展示会では「IGAS」や「JGAS」が知られているが、PRIMEDEX TOKYOは2006年に印刷機材団体協議会と合同でJAGSを主催した東京都印刷関連4団体が主催する展示会となる。内容は、印刷業界団体主体のため、ややソフトウェア指向のように感じられるが、今年の5月にドイツで「drupa」が開催され、そこで発表された新製品の紹介が目玉の展示会とも言えよう。

なお、日本国内の印刷展示会は今後、2009年にJGAS、2010年にPRIMEDEX TOKYO、2011年にIGASという順番で開催される予定だ。つまり4年に一度ずつIGASとJGASを開催し、IGASとJGASの間の年にPRIMEDEX TOKYOを開催することになる。それではPRIMEDEX TOKYO 2008で発表された新製品をメインに見ていこう。

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「drupa 2008」で参考出品された「bizhub PRO C65hc」。筐体は従来の「bizhub PRO C65」そのものだが、高彩度重合トナーのHigh-Chromaトナーを搭載。中写真のGamut(色域)比較図に見られるように、緑から黄色にかけて、および、マゼンタから青色にかけてはオフセット印刷インキの色再現範囲を超えている。右写真はそれら色域に相当するDIC特色をプリントした結果だ。色域の広いRGBで作成されたデータのオンデマンド印刷や鮮やかな色彩を活かしたDMや店頭POPなどでの活躍が予想される

同じく参考出品の「On Demand Publisher 2500P」。独自のシステムで両面同時プリントを実現し、A4で毎分250ページの両面プリントが可能な高速モノクロ機である

「bizhub PRO C65」の後継にあたる「bizhub PRO C6501」。スクリーンや画像処理プログラムなどを見直しすることで画質安定性を向上、また、定期交換部品の見直しで耐久性を向上させている。写真はCreoカラーサーバーの「IC-304」を接続しているところ。IC-304は従来のC65用に比べ、CPUやハードディスク容量などがスペックアップしている

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デジタルコンセンサスと同じRIPを採用することで、デジタルコンセンサスとのカラーマネージメントの親和性が高い「Pagemaster Pro」。写真は「Pagemaster Pro 5500」の後継の「Pagemaster Pro 5500N」である。こちらもエンジン部の画質安定性と耐久性を向上させている