【レポート】

まさに一石二鳥! 交通費 & エクササイズ代を節約する自転車生活のススメ

    丸田潔  [2008/09/29]

    家計にやさしく、交通費もゼロで大ブーム

    今、自転車がブームだ。最近、都心を自転車で走っていると、自転車の姿をよく見かけるようになった。朝は通勤のサラリーマン、女性の姿も多い。休日は都心部を自転車で散策する人が多いのか、昼間はあらゆる時間帯で自転車に乗っている人をたくさん見かける。

    自転車のよいところはたくさんあるが、節約という観点から見ると、なんといってもどこに行っても交通費がかからないのが最大の魅力。筆者は都内在住だが、バスやメトロ(またはJR)を乗り継ぎ、都心まで往復すると1,000円を軽く超えることも多い。週に何度か都心を往復すると、1カ月では万単位の支出になる。それが節約できるというのは、家計の大きな助けになる。また、喉が渇いてコンビニで飲み物を買う機会が増えるが、マイボトル(水筒)に好きな飲み物を入れておけば、飲み物代もかからない。

    また、自転車で都心に出かけるようになってわかったことは、屋内のスポーツクラブで、動かないエアロバイクにまたがって汗を流すよりも、本物の自転車で四季それぞれの景色を楽しみながら走るほうがはるかに気分がよいということだ。

    お金に余裕のある人ならイザ知らず、家計状況がタイトな人は、有料のエクササイズに通うよりも、通勤やリフレッシュに自転車を導入してはどうだろう? 交通費とエクササイズ代の両方を節約できるかもしれない。

    しかるべきところに駐輪を--都内で安く駐輪できる場所はココだ

    ただし、注意したいのはやたらなところに駐輪しないこと。最近は各自治体が放置自転車に目を光らせている。繁華街や駅周辺で自転車を放置しておくと、撤去されてしまう可能性もある。

    撤去されると自治体の保管場所などに引き取りにいくことになり、撤去保管料がかかることになる。撤去保管料は市区町村によって違うが、目黒区や世田谷区は3,000円。せっかく交通費を節約しても撤去保管料を払うハメになっては逆効果。放置自転車対策として、公共の駐輪場を整備しているところも多いので、しかるべきところに駐輪しよう。有料のところも多いが、たとえば渋谷駅周辺の公共駐輪場の場合12時間まで100円(最初の2時間まで無料)と利用しやすい料金に設定されている。駐輪場には鍵がついているので盗難のリスクも軽減される。

    メリットいっぱいの自転車だが、通勤や街乗り用に、自転車をこれから買いたいという人のために、自転車雑誌などで活躍するフリー編集者で自転車ジャーナリストの澤田裕さんに自転車の選び方を聞いてみた。

    通勤や街乗りをするときに、どんな自転車を選んだらよいでしょう。

    「10kmくらいまでなら自転車通勤もぜんぜん問題ありません。どんなタイプの自転車がよいかは目的地までの距離にもよりますが、5km以内ならシティサイクル(いわゆるママチャリ)でもよいでしょう。5kmを超えるならクロスバイクと呼ばれるタイプがお薦めです。クロスバイクはロードバイクと同じサイズのタイヤを装備したスポーツタイプの自転車。フラットな道を高速で走行するロードバイクと山道を走るマウンテンバイクの中間に位置するタイプです。格好良く街乗りを楽しみたい人にもこのタイプがお薦めです。とくに東京都心部は坂道が多いので、8段くらいの変速機付きが楽です」

    女性や初心者の自転車選びで注意することは?

    「自転車の変速機には外装式と内装式の2タイプがあります。外装式は変速ギアが露出しているタイプで、内装式は変速ギアが金属カバーなどで被われているタイプ。シティサイクルは内装式がほとんどです。外装式の場合はチェーンがはずれることもあり、かけ直すときに手が油で汚れてしまいます。メカに慣れていない初心者はパニックになる恐れも。クロスバイクでも内装式の変速機がついたものがあるので、通勤を主に自転車使うという人、あるいはメカが苦手な人は内装式を選ぶとよいでしょう」

    通勤や買い物に使う場合は?

    「クロスバイクもスポーツ車なので、キャリア(荷台)やスタンドがありません。通勤で書類などを運ぶなど、買い物にも使う場合は、オプションでキャリアとスタンドをつけるとよいでしょう。キャリアは2,500円~7,000円、スタンドは1,000円~2,600円(いずれもカタログ値)と、いずれもそれほど高価なものではありません。あと、雨の日は乗らないと決めている人も、途中で雨が降り出し、雨上がりで濡れた路面を走らざるをえません。そんなときのために泥よけもつけておいたほうがよいでしょう」

    お薦めの価格帯は?

    「5万円以上のものを最寄りのショップで買うのがお薦めです。ネット通販などで2万円台から売られていますが、自転車は長く使うもの。のちのちのメンテナンスのことを考えると、値引き率は低くても、修理やトラブルがあったときにすぐに駆け込める自宅近くのショップで買ったほうがよいでしょう」

    せっかく季節も涼しくなってきたので、今年はあなたも自転車愛好家の仲間入りをしてはどうだろう。

    自転車ブームで繁華街に巨大駐輪場がふえている(渋谷駅の宮下公園近 くの公共駐輪場)

    丸田潔(マルタキヨシ)

    1952年東京都生まれ。76年早稲田大学文学部卒業。編集プロダクション勤務を経て90年フリーに。マネーライターとして生活情報誌、主婦向け雑誌、マネー誌などで活躍中。金融商品や保険に関する記事のほか、家計や節約の実例記事を数多く手がけ、今までに取材した貯蓄・節約体験の実例は1,000例を超える。近著に『お金がたまる人たまらない人ーなぜあの人はお金がたまるのか』(主婦の友社)

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