【レポート】

次世代クリエイター必見! 「横浜トリエンナーレ2008」注目作を紹介

1 3年に1度の現代美術の祭典「横浜トリエンナーレ2008」ついに開幕

    大野雅人  [2008/09/16]

    3年に1度の現代美術の祭典「横浜トリエンナーレ2008」が9月13日に開幕した。「タイムクレバス」(時の裂け目)をテーマとした同祭典には、世界から71人のアーティストが参加。映像、インスタレーションなど、彼らのさまざまな作品群の中から、気になるものをいくつか選び紹介していこう。

    メイン会場のひとつである赤レンガ倉庫1号館前

    あ=ら=わ=れ

    ケリス・ウィン・エヴァンスとスロビング・グリスルの作品。ウィン・エヴァンスは映像作家として出発し、言葉や知覚をテーマにインスタレーション、彫刻、写真などを表現手段を広げる。この「あ=ら=わ=れ」(2008年)は、鏡面の円形板が吊るされ、近づくと微妙なパルス波のような音が聞こえてくる。新港ピアにて展示。

    キャンドル・ライティング・セレモニー

    マイク・ケリーの作品。彼は、事物やイメージを再構成・再配置することで、虐待、性、支配など、社会的タブーに踏み込み、制度的に抑圧された現代人の心理を暴くような仕事を展開する。この「キャンドル・ライティング・セレモニー」(2005年)は、教会を思わせる空間に3面のビジョンを配置し、映像が映し出される。新港ピアにて展示。

    リングドーム

    チョウ・ミンスク と ジョセフ・グリマ & ストアフロント・チームの作品。リングドーム(2008年)は、フラフープを重ね合わせたドームで、鑑賞者がドームの中にも入ることができる。夜は各フラーフープが発光し、ドームが闇に浮かび上がる。運河パークにて展示。

    カリビアン・パイレーツ・パイレート・パーティー/ハウスボード・パーティー

    ポール・マッカーシーとデーモンマッカーシーの作品。ポール・マッカーシーは、1970年代以降、絵具、ケチャップ、マヨネーズ、体液を頭や身体になすりつけ、性、排泄、暴力などのタブーに挑んだ過激なパフォーマンスやビデオで有名に。本作品(2001~2005年)では、広くとられたスクリーンに、いくつものグロテスク映像などが次々に映し出される。日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)にて展示。

    物のかたち香り感じ(ベルリン・バージョン)

    ジョーン・ジョナスの作品。1960年代末から1970年代にかけ、鏡、小道具、ドローイング、ビデオを組み合わせたパフォーマンスを屋内外で試みた女性パフォーマーの先駆者。この「物のかたち香り感じ(ベルリン・バージョン)」(2004年/2006年)は、柱や壁、スクリーンなどに映し出されたさまざまな映像の中を、鑑賞者が回遊できるようになっている。日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)にて展示。
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