【インタビュー】

情報流出事件と報道、「二次被害」を防ぐポイントとは - ネットエージェント・杉浦社長

4 メディア報道による大量流出を防ぐために

    石田哲也  [2008/09/16]

    情報漏洩対策担う「公的機関」が必要?


    ――そう考えると恐ろしいですね。

    マスコミの人には、事件記事を「書いたら終わり」ではないことを認識してほしいと思っています。

    「Winnyファイル拡散防止サービス」では、流出ファイルの所有者を10人程度にまで抑えることができますが、何も対策を講じないまま報道すると、所有者は200~300人にまで増えてしまいます。

    こうなった後に対策をしても、もはや効果はないのです。

    また、1,000人いる集団の他にも、報道することによって流出ファイルを入手しようとするネットユーザーもいます。新聞だけでなくテレビで報道されれば一気に所有者が増え、数万人にも達することもあります。

    ――数万人ですか…事が自衛隊など国益に関わるものであれば、国家レベルでの損害ですね。

    私も、海上自衛隊で講義なども行いましたが、情報流出があっても、むやみに公表すべきではないでしょう。

    ある省庁では、内部規定で「二次被害が考えられるものは、報道発表しなければならないわけではない」としたと聞いています。

    自衛隊でも、二次被害対策をしないままの公表は控えるようになっています。

    ――企業や官庁で実際に情報流出が起きた場合は、どうすればいいでしょうか?

    手前味噌かもしれませんが、当社に相談いただき、サービスを正式に発注していただければ、遅くとも2時間後にはファイル拡散防止サービスを提供できます。

    ただ、当社では法人か官庁による相談にしか応じられず、個人の方への対応はしていません。

    そうした意味では、こうした相談を受け付ける公的機関を作っていただき、その上で当社のサービスを提供すれば、個人による情報流出にも対応できるため、最もいい方法だと考えています。

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