【インタビュー】

『スキップ・ビート!』の声優陣を直撃 - キャラへの感情移入が難しい!?

    千葉保弘  [2008/09/12]

    4日、都内某所のアフレコスタジオにて、10月5日(日)の深夜2時よりテレビ東京ほかで放送がスタートするTVアニメ『スキップ・ビート!』の出演者が顔をそろえた。出席者は、ヒロイン・最上キョーコ役の井上麻里奈、敦賀蓮役の小西克幸、不破尚役の宮野真守、そして佐山聖子監督の4人。まだ2話目のアフレコが終了した直後のインタビューだったが、すでにチームワークは抜群な印象を受けるインタビューとなった。

    『スキップ・ビート!』

    最上キョーコ

    敦賀蓮

    不破尚

    ――お名前と演じるキャラクターの印象について

    井上「キョーコは初め原作を読んだときは、恨みで芸能界に入っていく、って今までのヒロインとは全く違うタイプの女の子だなって驚きました。ですが、物語をコミックで読み進めていくうちにどんどんかわいく見えてきて、そこがキョーコの魅力だと思っています」

    小西「敦賀蓮というキャラクターなのですが、普通にかっこいい人なのでどうしたらいいか困っています(笑)。そして彼は、ぱっと見 天才肌……まあ、努力もしてるんでしょうけど何でもできちゃう大人っぽい感じがするんです。けれど、どっか天然だったり、まだ二十歳なので子どもっぽいところもあったりして、完璧人間に見えるんだけど、実は人間味溢れる人じゃないかなと思っています」

    宮野「不破尚(役)です。僕もなかなか感情移入が難しくて……でも、あそこまで気持ちいいくらいに性根が腐っていると逆に演じていて気持ちいいもので(笑)。キョーコに向けて暴言を吐いたりするのですが、僕自身もキョーコに対して不憫に思ったり、自分が発したセリフに対して"うわぁこんな言い方しちゃったよ"と自分でも思っているので(笑)、それがみんなにも届けばいいなってがんばっております」

    ――2回目のアフレコが終わりましたが、感想をお願いします

    井上「非常にキョーコはセリフ量が多いなと(笑)。台本を開いた瞬間、めまいがするような台詞量で、しかしここまでたくさんセリフを喋らせていただけるのは役者としてありがたいなと思いながら、毎回のアフレコに臨んでいます。とにかく感情の上がり下がりが非常に激しいキャラクターなので、そのテンションを自分自身朝一で上げられるように努力しています」

    小西「そうですね、まあ人事なんですが井上さんが大変そうだなって思って(笑)。非常に感情の起伏が激しいのと、あと自分のキャラクターだけじゃなく"天使"だったりとか"怨念"だったりする思いの塊のようなものがいっぱい出てきて、それを家でチェックするときにきっと家で何度も巻き戻すんだろうなって思います(笑)。人一倍喋ってるし、1話なんて8割くらい喋ってましたよ。なんかあまりにも不憫で、僕は二言くらいしか喋っていないのに(笑)。「がんばれ」って思いながら見ていたんですけど」

    井上「そのうち大変になりますよ、きっと」

    宮野「天才俳優ですからね」

    小西「まあ、(尚は)天才歌手であり、(蓮は)天才俳優でもありますが、井上さん(キョーコ)も天才ですから。僕ら3人だけではなくて、今後いろんな魅力的なキャラクターが出てくるんですけど、みんな個性的で。そんなキャラたちもみなさん良く掴んで演じてらっしゃるので、今後が楽しみです」

    宮野「先ほど、尚はとても嫌なヤツだみたいな言い方になってしまいましたが、尚は演じてみてとても野心家で、向上心があって、前向きで、そして素直な子だなと感じました。なので、その素直なところが、結果行き過ぎた表現になってしまっている、という部分が出せればと思ってがんばっています。その中でもやっぱり愛されるキャラクターにしていきたいので、SDキャラで姑息にかわいさをアピールしていければなと思っています(笑)」

    ――スキップ・ビートのアニメ化に際して気をつけたところ

    佐山「原作が非常にテンポがあって元気のある作品なので、そのテンポ感を損なわないように留意していろいろシナリオ、絵コンテの作業をさせていただいています。井上さんもおっしゃっていましたが、主人公のキョーコが今までのヒロイン像とはちょっと枠から外れた印象を受けるキャラクターだと思うんですけど、彼女ががんばっている様とか芸能界に対する意気込みというのは本物なので、その辺で愛されるキャラクターを作れたらいいなと思っています」

    ――本作で注目しているキャラクターはありますか

    井上「ローリー宝田です!(笑)。2話から社長が登場するんですけど、一言で全てを持っていくいろんな意味で濃いキャラクターなので、ほんとに見ているだけで幸せになれると思います。にもかかわらず、この作品のシリアスパートは、実は社長関係が多いので今後も楽しみです」

    小西「そうですね。原作を読ませていただいたんですけど、キャラクターじゃなくて、キョーコとカナエの2人でエチュードをするんですが、それが見たいんですよ。どういう風にやるのかって。それがすごく楽しみです」

    佐山「やりますよ。どこまでやるかは内緒ですけど」

    宮野「正直、ローリー様には度肝を抜かれましたもんねぇ(笑)。でも出てくるキャラクターはみんなすごく個性があって、みんな素敵なんですが、その中で僕はやっぱり、敦賀蓮との関係が気になります。『スキップ・ビート!』のオーディションのときにやらせていただいた2人が出会ったシーン、灰皿を蹴るシーンを早く演じてみたいです」

    佐山「私は、主人公のキョーコちゃんの今後のサクセスストーリーをどう描いていこうかというところで、私自身がサクセスストーリーとか大好きで、スポ根も結構好きなんです。(『スキップ・ビート!』は)どっちかっていうとシンデレラストーリーよりもスポ根色が強い作品のように思うので、熱い感じでキョーコちゃんを描ければいいなと思っています」

    ――2話まで収録した中で、好きなセリフは?

    井上「どれを言えばいいのか(笑)。多すぎて選び放題なんですが…そうですね、でもキョーコが豹変を遂げるきっかけセリフですかね。"復讐してやる!"っていう、あそこからキョーコの全てが始まったので、すごい恨みを込めて言いました。個人的に不破尚に対して、"ムカつくっ"とか言ったところに関しては、非常に楽しく恨みを込めて全体的に宮野さんにぶつけているので(笑)、そのあたりはぜひ注目して聞いていただきたいなって思っています」

    小西「僕は人のセリフなんですけど、1話で僕がセリフを言ったあとにキョーコから"敦賀蓮のアホーッ!"って力いっぱい言われるところがあって、それが本当に印象に残ってますね。あとは、キョーコちゃんが芸能界に入りたいっていう動機を聞いて"ふざけんな"って怒るところがあるんですけど、そこで敦賀蓮が自分の仕事についてどう思っているのかわかる部分で好きですね」

    宮野「祥子さんとのシーンですね。"祥子さんがタイプなんだもん"ていうセリフをテストのときにイタズラっ子のように言ったら、「もっとエロい感じで」と言われて……なので2回目はエロくやったつもりです!(笑)」

    佐山「私は、尚の壊れたときですね。大丈夫か? ってところまで演じていただけるので、リテイクのときに「おもしろすぎます」って言っちゃったこともあるくらい好きです」

    ――番組への意気込みと、ファンの方へのメッセージをお願いします

    井上「少女漫画の主人公とは思えないような濃いキャラクターの主人公が、どんどんとヒロインらしくなっていって芸能界の道を昇り詰めていくというお話です。私が演じているキョーコちゃんはきっと最初のうちは、皆様もびっくりされるかもしれませんが、次第に魅力的に見えてくると思いますので、ぜひ楽しんでみていただけたら嬉しいなと思います。今後とも応援よろしくお願いします」

    小西「原作の魅力がそのままアニメーションになっていますので、原作が大好きな方も安心して見ていただければいいなって思います。あと、蓮が人として本当に格好いいキャラクターなので、どう演じればいいか正直悩むんですが、少しでも敦賀蓮に近づけてかっこいいなと思われるようにがんばっていきます。ですから最後まで追いかけてみてください。よろしくお願いします。

    宮野「非常に尚は人間らしいキャラだと思います。自分に素直なところを迷いなく演じて、その中でいろいろな感情が芽生えたりするところを僕が見逃さずに演じていけるよう、作品に集中しておもしろいものをお届けできればと思います」

    佐山「『スキップ・ビート!』という作品の中のキャラクターはみんな個性があって、すごく魅力的なんです。特にキョーコちゃんはこっちが応援したくなるぐらい一生懸命ながんばり屋さんで、そういうキョーコがステップアップしていく様を見ていただきたいですね。元気の源になって、ご覧になられた皆さんがこれで不屈の闘志を得てもらえればと思います」

    左から不破尚役の宮野真守、最上キョーコ役の井上麻里奈、敦賀蓮役の小西克幸

    ――ありがとうございました

    (C) 仲村佳樹・白泉社/LME ラブミー部

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