【レポート】
ソーラー電波ウオッチのリーディングカンパニーであるカシオ計算機が、満を持して投入した第三世代電波ソーラームーブメント「タフムーブメント」。その進化したアナログムーブメントを搭載したモデルが12日、都内にて行われた同社の秋冬ウオッチ新商品発表会にて披露された。「独創と先進」をキーワードとして開発された新モデルが一堂に揃った会場の様子をお伝えしたい。
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今回の発表会で注目を集めたのは、何といっても第三世代電波ソーラームーブメント「タフムーブメント」だ。会場に入ると、すぐ正面に「タフムーブメント」を謳うパネルや実際のムーブメントのパーツが展示されるなど、同社の力の入れようがわかる。
会場内では、9日に発表されたフルメタルケースのソーラー電波ウオッチ「OCEANUS(オシアナス)」4モデルも大々的に展示。新ムーブメントである「タフムーブメント」を搭載した4モデルは、世界6局の標準電波を受信する「マルチバンド6」、ソーラー充電システム「タフソーラー」、ムーブメント自体の耐久性を向上した「ハイブリッドマウント構造」、針ズレを自動的に補正する「針位置自動補正機能」などに対応し、"高性能"という点で更にステップを一段上がったといえる。
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国内営業統轄部 時計企画部長 藤本純一さん |
同社の国内営業統轄部 時計企画部長 藤本純一さんは、「中途半端なモデルは、生き残れません」と言い切る。個性を打ち出した商品を展開していくことが、競合モデルに差をつける鍵となるというのだ。その信念は、"よりタフな製品を!"をモットーとして開発された「タフムーブメント」に象徴されているともいえる。
ヨーロピアンスポーティテイストを取り入れたOCEANUSの強みとして、藤本さんは「世界のビジネスシーンで活躍する人をサポートする『マルチバンド6』や『5モーターのクロノグラフ』というのは存じ得る限り我々の商品だけ」と話す。新ラインナップでは、そうした高性能を実現しながらも、薄さ10.5mmというスリムなスタイルを可能とするなど、最上級ブランドの意地を感じさせてくれる。
もちろん、「独創と先進」を極めているのは「OCEANUS」だけではない。「G-SHOCKファンの方には進化させ、よりタフな新しいG-SHOCKを用意しています」と藤本さんが語るように、「G-SHOCK」シリーズにおける大人向けの3ブランド「MR-G」、「MT-G」、「GIES」にも「タフムーブメント」を搭載。詳細は明かせないが、G-SHOCKの最高峰である「MR-G」最新モデルも発売予定となっており、"とにかく最上級のものを創りたい"という想いから、鍛造成形や切削加工などひとつひとつ細部にまでこだわりぬいた"匠の造形美"を見せ付けてくれる。
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よりタフに進化した「G-SHOCK」シリーズ |
その他のG-SHOCKモデルでは、時計と宝石の見本市「バーゼルワールド2008」(スイス・バーゼル)で発表された「マルチバンド6」と高度計搭載モデル「RISEMAN」が予想をはるかに超える人気を見せていることから、秋冬モデルでは、オレンジやホワイトなどのカラーバリエーションモデルを追加。これ以外のモデルでもデザインバリエーションを豊富に揃えるなど、これまでは機能で選ばれることが多かったG-SHOCKが、デザインやファッション性という観点からセレクトされるケースが増えていることも伺える。
藤本さんは「時計というのは、ある意味壊れやすいもの。そういった中でG-SHOCKは、実際に使っていただいて初めてその良さがわかるという性質をもっているので、どんどん使ってみていただきたいですね。耐衝撃構造であったり、20気圧防水であったり、見せ掛けではないG-SHOCKの頑強さを感じてもらいたいのです」と語る。G-SHOCKがもつ本来の"強さ"や"本物"といった実力が新モデル投入によってどのように訴求されていくのか。その"タフネス"を表現する斬新な広告展開にも注目していただきたい。
カシオの時計と言うと"男性"というイメージが強いが、土屋アンナをイメージキャラクターに起用した女性用の「G-ms」と「Baby-G」シリーズも忘れてはいけない。シャープで個性的な八角形のケースデザインを採用し「タフ&エレガンス」をテーマとした「G-ms」と、ハートモチーフの文字板を採用するなど可愛らしさをアピールし「タフ&キュート」をテーマとする「Baby-G」は、藤本さんが「やりがいのある仕事」と力を注いでいるブランドでもある。
「昨年、土屋アンナさんをイメージキャラクターとして起用してから、『G-ms』の品薄状態が続くなど嬉しい状態が続いています。しかし今シーズンは、もう少し大人の働く女性をターゲットに、『タフ&エレガンス』をコンセプトとしたモデルを展開していきます。値段も2万~5万円台で手が届かない価格ではないところで勝負し、他社メーカーとは違ったカシオならではの女性ウオッチとして提案していきたいです」(藤本さん)。トレンドに"独創と先進"という同社独自の要素を取り入れることで、新たなユーザー獲得を目指し、同社のレディスラインを充実させていく予定なのだという。
藤本さんは、「現在は、アニメやフィギアなど日本のカルチャーが世界的に注目されていますよね。メイド・イン・ジャパンのG-SHOCKも、世界に対してメッセージを発信していきたいです」と意気込む。常に戦う姿勢を保ち続けるというG-SHOCKは、若者向けのクラブイベントなどとコラボレートするなど、話題作りも欠かさない。10年前のG-SHOCKブームとは、一味違ったファッション性からの訴求効果も再燃しているG-SHOCKブームを作り上げる原動力になっているのだろう。
「広告で起用した土屋アンナさんのように、自分では真似ができないけれど、どこかで憧れてしまう部分がある人には魅力があります。それは商品に関しても同じだと思うんですよ」と藤本さん。今回発表した新商品は、同社にとっては誰にも真似できない新しいスタイルを提案するという"挑戦"なのだ。
「"ブランド"がなければこれからは生き抜いていけない」
それが、藤本さんが新モデルを眺めながら何度も繰り返した台詞だった。強みである「独創と先進」を更に進化させ、新たなフェーズに突入したソーラー電波ウオッチ、他に類をみないタフネス構造をもつ「G-SHOCK」など限りないオリジナリティーを追求する同社の今後の展開が楽しみである。
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