――今日のイベントを取材していて、非常にハートフルなものを感じました。それは太田さんとファンの方々との間の関係を反映してのことだと思うのですが、そのご関係というのは、どのようにして生まれたものなんでしょうか?

「私もよくわからないんですけど、例えば、私がまだ10代のころは、"追っかけ"と言って、ついて来ちゃったりするファンの人がいたんですよ」

――出待ちとかしてるんですか?

「ええ。それで、"そういうの、止めない?"って言ったんですよ」

――ライブか何かで……。

「いえ、その子の目の前で。"ねえねえ、逃げないで"って、つかまえて」

――直接おっしゃったんですね。

「直接言ったんです。"気持ちは分かるけど、止めようよ、よくないじゃん"って説教したら、"分かりました"って(笑)」

――今日のイベントの中でも、ライブで説教したというお話が出てきましたが……。

「たまに聞き分けがないと、やむを得ずですね(笑)。マナーが悪くて、ほかのお客さんに迷惑をかけてるときとか」

――盛り上がっちゃって、その勢いの余り……。

「やっぱり、女性の方だと迷惑かけられても、相手に直接文句を言いづらいじゃないですか」

――森沢優も優が変身したクリィミーマミも、ハッキリものを言う元気なキャラクターですが、なぜその二人を当時新人の太田さんが演じることができたのか、その理由が今やっと分かったような気がします。ところで、女性のファンの方も多いんですね。

「私もびっくりしてるんですけど、うれしいですね」

――太田さんの活動について、お子さんたちはどうおっしゃってらっしゃるんでしょう?

「"ママ、もうちょっとがんばってテレビとか出たら"とか(笑)、好きなこと言ってますね。"ママ、一回、『ミュージックステーション』とか出たらいいじゃない"とか(笑)。"うん、いずれ出るから"みたいな(笑)」

――10月18日に表参道FABで催されるデビュー25周年記念LIVE『Creamy TAKAKO again~永遠のワンスモア~』についてうかがえますか。

「今まで、あまりほかの方の曲を歌ったことがなかったんですけれども、今回はそういったアニメソングを何曲か歌います。中川翔子さんの曲ですとか、飯島真理さんの曲ですとか。ほかにもいろいろありますので、どうぞお楽しみに(笑)」

――今日も、中川さんから、お花が届いてましたね。

「そうなんです。すごくうれしかったです」

イベント会場入り口には、中川翔子さんから贈られたお花が

――中川さんは、ご自身のカバー・アルバム『しょこたん☆かばー ~アニソンに恋をして。~』の中で、太田さんの「BIN・KANルージュ」をカバーしておられますが、中川さんとは、どういったお知り合いなんでしょう?

「中川さんがアニメ好きというのと、中川さんのお父さまと以前、お仕事をご一緒させていただいたこともあったりしまして」

――これからの太田貴子さんについて、うかがえますか。

「もっと弾けていきたいですね。やっぱり子どもも大きくなってきて、お母さんとして老けちゃいけないと思うんですよ。いつまでも元気でいたいので」

――音楽面でも次第にロック色を強めていかれた時期もありましたね。

「人生一回きりなので、やりたいことはやろうと(笑)」

――そういえば、太田さんがビールがお好きだというのは、すっかり浸透してるんですね。今日のファンの方々からのお誕生日プレゼントも半数はビール券でしたね。

「うれしいことですね(笑)」

――本日はありがとうございました。今後のご活躍に期待しております。