【レビュー】

デレ抜きの新嫁、2画面にすれちがい通信…『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』DS版の新要素を本音で語る!

2 DS版の新要素にシリーズ制覇済みの筆者が本音で切り込む!

    山田井ユウキ  [2008/09/04]

    DS版新要素の目玉はなんといっても新キャラ・デボラ!

    主人公の後ろにいるのはデボラ……ではなくビアンカ。不幸な運命を背負った主人公ですが、女性にはモテまくってます

    DS版の新要素といえば、まずはなんといっても初登場となるデボラ。 まさかの新キャラ追加ということで発売前から騒がれていた彼女は、ドラクエVのキモとなる"主人公の人生最大のイベント"で登場します。

    とはいえ、ドラクエVはすでにストーリーが完成されているわけで、そこに新キャラを無理やりねじこむのはどうだろう、と発売前は心配していたのですが……ふたを開けてみれば特に物語に影響を与えない形でうまく挿入されていたので安心しました。

    しかし、それゆえにデボラの存在感は薄かったように思います。例の"人生最大のイベント"でも唐突に乱入してきたので戸惑ってしまいました。たとえばデボラ専用の追加イベントなどがもう少しあると、よりいっそう感情移入ができてよかったかも?

    ただそうすると、せっかく完成されたドラクエVのストーリーが間延びする可能性も出てくるので難しいところ。

    新キャラ追加という挑戦的な試みは評価できますが、今後さらなるリメイクが行われるなら、デボラの扱いについてはまだ改善の余地がありそうです。

    ……個人的には次こそルドマンルートを追加してほしいですけどね!

    主人公を「しもべ」呼ばわりするデボラ様。いつかデレる日は来るのだろうか

    2つの画面によってさらに広がった世界!

    DSならではの特徴といえば、やはり上下に用意された2つの画面と、タッチペンでしょう。 特にダンジョンなどにおいては、2画面化することでDSの画面の狭さをうまく補っており、快適に冒険を進めることができます。

    ダンジョンの奥がどうなっているのか、バッチリ見えます

    町や城も奥行きがあってわかりやすい

    また戦闘では上画面にHP、下画面にモンスターやコマンドを表示するなど、2つの画面をうまく使って情報を整理しており、ストレスはまったく感じません。

    今回はキャラクターの顔グラフィック付きなのでイメージも湧きやすい

    青いバーはHPゲージ。下画面だけを見ていても何となくHP残量がわかる仕組みになっています

    あと、DSの機能とは関係ないのですがついでに書いておくと、今回はL・Rボタンを使って画面をくるくると回すことができます。ドラクエVIIなどと同じ仕様ですね。

    これにより、見えない場所にある宝箱や階段を見つけることができるわけですが、2D世代ど真ん中の僕は、回しすぎて方向がわからなくなってしまうというアホなことを何度もやらかしたので、ワンタッチでデフォルトの方角に戻す機能が欲しかったなあ……と思っていたら、L+Rで出来るそうで。取説読めってことですね。

    すぎやまこういちによる待望の新曲が登場!

    そして今回僕が一番楽しみにしていたのが、すぎやま大先生による新曲! まさかリメイク作品で新曲を聞けるとは思っていなかったので、これはファンにはかなり嬉しいサプライズです。

    気になるのはゲームのどの部分で聞けるのかということですが……今回新たに追加された新ミニゲーム、「スライムタッチ」のBGMとして使用されていました。

    どんな曲かはぜひ皆さん自身で聞いていただきたいのですが、ノリがよく緊張感のあるかっこいい曲で、このまま次回作のバトルBGMになってもおかしくない仕上がり。

    新曲を何度も聞いていると、ついつい他のシーンにも追加のBGMが欲しくなってきます(特にバトル)。……人間とは贅沢な生き物です

    なんかBGMのことばっかり書いてますが、「スライムタッチ」自体もタッチペンをうまく使った面白いミニゲームで、ルールはとても簡単。

    モグラ叩きの要領で、穴から出てくる様々な色のスライムたちを、指定された順番にタッチして(叩いて)いくだけ。ステージが進むと得点が加算され、たまにアイテムが手に入ったりもします。

    この手の単純作業にハマると、僕は本編そっちのけでずっとやってしまうタイプなのでなるべく手を出さないようにしてるんですけど……やっぱり気づいたらハマっていて、ゲーム内の時間をだいぶ無駄にしていました。

    具体的に言うとだいたいプレイ時間の4分の1ぐらいはスライムタッチをやっていたので、主人公が旅をしていた時間がゲーム内時間で10年間とするなら、だいたい2年と半年ぐらい魔王そっちのけでスライムタッチに興じていたことになります。

    なんてダメな主人公だ……。

    それはともかく、スライムタッチはDSならではのタッチペンを活かした楽しいミニゲームなのでぜひやってみてくださいね。 逆に言うとタッチペン機能を活かしてるのってここぐらいなんですけどね。

    コレクターなら避けては通れない!? 通信機能を使った名産品博物館!

    少年時代に訪れるこの城にも名産品が

    ミニゲームといえばDSならではのもう一つの機能である「すれちがい通信」を使った名産品博物館も忘れてはいけません。

    こちらは世界中に散らばった名産品を収集し、名産品博物館に飾ってコレクションできるというシステム。名産品博物館自体はPS2版にも登場するのですが、DS版では「すれちがい通信」機能を使うことで、オリジナルの名産品を送ったり受け取ったりすることができるのです。

    携帯ゲーム機ならではの新システムでワクワクしますが、今のところ何度か試してもすれ違えたことはありませんでした……。

    うーむ、もっとポンポンすれ違うのかと思っていましたが、考えてみればドラクエVをプレイしている人が全員すれ違い通信しているわけではないので、けっこうレアなのかもしれませんね。

    とはいえ普通に友達同士で名産品を交換して楽しんだりすることもできるので、いろいろ試してみると面白そうです。

    未プレイなら文句なしに買い! 過去作品をプレイ済みなら新要素が気になる人だけどうぞ!

    一度でもプレイしたことのある人なら忘れられないこのダンジョン

    ということで、いろいろ書きましたが、やはり元々が完成されたゲームということもあり、DS版のドラクエVは普通に面白かったです。

    特にこれまでドラクエシリーズを遊んだことがないという方はぜひこの機会にプレイしてみてください。なぜドラクエが数多くのRPGの中でも高い評価を受けているのか、その理由がわかるのではないかと思います。

    また、これまでにドラクエVを遊んだことがあるという方は、ストーリー自体は同じなのでちょっと退屈かもしれませんが、「デボラ」、「スライムタッチ」、「すぎやまこういちの新曲」、「すれ違い通信」あたりに心惹かれるものを感じたならば、始めてみても損はしないでしょう。

    それにしても、ゲームばっかりして怒られていた僕も気づけばもう20代後半です。 冒頭で「最近はリメイクばっかり」みたいなことを書きましたが、これもファミコンやスーパーファミコン時代を懐かしむ世代のニーズに応えた結果なのかもしれません。

    じゃ、そういうことで、まだ裏ボス倒してないんだけど、ちょっくらスライム叩いてきまーす!

    (C) 2008 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/ARTEPIAZZA/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

    関連記事

    関連サイト

    関連したタグ

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

      イチオシ記事

      新着記事

      本音ランキング

      特別企画

      マイナビニュースマガジン