Ubiquityとは

Mozillaは8月26日、「Ubiquity」というプロダクトを発表した。Ubiquityは、Mozilla Labsで開発中の実験的なFirefoxアドオンである。

Ubiquityを一言で表すなら、「ブラウザから簡単に呼び出すことができるコマンドライン」と言えよう。UbiquityがインストールされたFirefox上では、「Alt + Space」キーを押すだけでコマンドラインを呼び出すことができる。以下の画像で左上に表示されているのが、そのコマンドラインだ。

Ubiquityには様々なコマンドが用意されている。ただし、コマンドと言っても、UNIXなどのコマンドとはひと味違う。Webブラウザのアドオンだけあって、Webのパワーを最大限に活用した非常に高度なデータ操作ができる。そのうえ、Firefoxの全機能に対してアドオンと同じ権限でアクセスすることも可能だ。

例えば、「weather」コマンドを呼び出すと、指定した地域の天気や気温、湿度などが即座に表示される(以下参照)。

以降では、Ubiquityに備わるコマンドの中から主なものを取り上げ、紹介していこう。またコマンドは簡単に自作することもできるので、本稿の後半ではその作成方法についても解説していきたい。

なお、現在のUbiquityはバージョン0.1であり、「プロトタイプ版」という位置づけだが、既に圧倒的な利便性や拡張性を備えている。実に未来が楽しみなプロダクトである。