【レポート】
8月22日から24日、東京ビッグサイトにて開催された「グッドデザインエキスポ2008」のステージイベントにおいて、「TENORI-ON the LIVE!! ~TENORI-ONの全てがわかる90分 開発秘話から演奏方法、超絶技巧まで~」が行なわれた。メディアアーティスト・岩井俊雄とヤマハが創造し、21世紀の新たな電子楽器として世界に発信させた「TENORI-ON」の企画・開発から誕生までの貴重な話をこれから紹介していく。
「TENORI-ON(テノリオン)」は、まったく新しいコンセプトによる、視覚的・直感的なインタフェースを備えた電子楽器。メディアアーティスト・岩井俊雄氏の基本コンセプトをもとに、2002年からヤマハと岩井氏によって共同開発されたもので、ヤマハが5月から標準価格121,000円で発売した注目商品だ。イギリスで先行発売のち日本で発売され、21世紀の新たな電子楽器として注目を集めた。クルマのハンドルよりもひとまわりほど小さい本体を両手で持ち、表面に整列配置された16×16個のLEDボタンを操ることによって、音楽の経験や知識がないユーザーでも気軽に作曲・演奏できる。
TENORI-ONの操作方法や発売から現在までのトピックスは、こちらを参照していただくとし、さっそくステージイベントでの開発陣の生の声を紹介していくことにしよう。
ステージでは、ヤマハの開発戦略室技師・杉井清久氏が中心となり、アーティストの鈴木康広氏とともに、TENORI-ON誕生までの秘話を披露した。まず、鈴木氏がビジョンに映し出したのは、TENORI-ONの発想の原点である手回しオルゴールだった。鈴木氏は「1995年にドイツで行なわれた発表会で、『映像装置としてのピアノ』を紹介していた。それはピアノの演奏を映像化するという実験的な制作物だったのですが、このような制作物の原点となっているのが手回しオルゴール。岩井さんはこのアナログ装置をヒントの原点としていて、いつも大事にしている」と説明した。
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