WOWOWは、10月1日より連続ショートドラマ『極楽町一丁目』(全12話)を放送する。ワイヤーアクションやCGを使ったアクションで、ジメジメしがちな嫁姑の問題を、カラッと笑い飛ばす「純和風」ホームコメディだ。原作は、日本漫画家協会賞を受賞した、二階堂正宏による同名の人気マンガで、独特のブラック・ユーモアが話題を呼ぶ作品。このたび、嫁役のベッキー、姑役の室井滋にインタビューを行い、一風変わった撮影現場やお互いの印象、そしてドラマの見どころなどについてお聞きした。

室井滋(左)とベッキー

――はじめに台本をご覧になった時の感想はいかがでしたか?

ベッキー「まず原作のマンガを読みまして、独特の世界観に面白さを感じ、絶対にやりたいと思いました。どういう風にこの世界を映像化していくんだろう、とワクワクしましたね。」

室井滋(以下・室井)「はじめに嫁姑ものだと聞いたとき、嫁役なんだと思い込んでいたら介護される姑のほうで(笑)。でも、原作を読んだらすごく面白くて、とてもやりがいを感じましたね」

――とはいえ、室井さんの役は激しいアクションや、ありえない動きをするコミカルな動きが多く、肉体的に大変なシーンが多そうですよね。

室井「本当に年を取ってしまうとできない役ですね。自分で言うのも変ですが体力には自信があるので、アクションシーンにチャレンジできるのはとてもうれしいです」

ベッキー「アクションと言っても、ただ殴りあうわけではなくて、包丁や槍、ハンマーを使ったり、合気道みたいなポーズをしてみたり、いろいろなジャンルでの戦い方ができるところが面白いです。室井さんのパワフルさには、本当にびっくりしました。リハーサルの時から全力なんです」

とある閑静な住宅地、極楽町の日本家屋に住む病弱な姑・とみ(室井)と、看病をする嫁・のりこ(ベッキー)。夫は海外で単身赴任で嫁姑2人きりの生活を送っている。一見、静かな平穏の日々に見えるが……

室井「私、ベッキーを殺しちゃうんじゃないかなと何度も思いました(笑)。

ベッキー「アクションの人たちが、『あ、室井さん、もうちょっと弱めでも……』とおっしゃっていたのがおかしかったです(笑)」

――ベッキーさんも、「苦しい!」と感じることはあったんですか?

ベッキー「いえ、私はけっこうガンガンやってもらいたいんですけど……」

室井「ウソウソ(笑)。ちょっと痛いんですけど、とか言っていたじゃない」

ベッキー「練習のときは軽めでいいと思いますけど、本番では本気で来ていただいたほうが、いいリアクションをできたりするのでありがたいですね」

室井「演技なので、本当に痛くはしないですよ(笑)。すごく息がピッタリで、将来本当にベッキーに介護してもらいたいなと思いましたよ(笑)」

劇中では、嫁姑の激しいバトルを繰り広げるが、アフレコでの2人の息はぴったり

――今回共演されて、お互いにどういった印象をお持ちになりましたか?

室井「私たち、ベッキーが映画初出演だった『MAKOTO』(2005年)っていう作品で共演しているんですよ。ベッキーは最初からすごくお芝居が上手でしたね。あれから3~4年が経って、今回はさらに落ち着いていて、打ち合わせをしなくても阿吽の呼吸で演技ができました。前に映画のロケで広島に行ったとき、空き時間にベッキーが、誰もいない遊園地で一人ジェットコースターやコーヒーカップに乗ったりしていると聞いて(笑)、ラーメン食べにいこうって誘ったりしたことがあります。そのラーメンがあまりにおいしかったのか、ベッキーがうちのマネージャーが残した汁を見て『これ、飲んでいいですか?』って(笑)。とっても明るくて素敵なんですよ」

ベッキー「後輩の私が言ってはいけないと思うんですが、本当に気を使わない先輩というか、やさしいオーラを出していただけるので、失礼なツッコミも入れられますね。また共演するんだろうな、と思います」

室井「たくさんの方に見ていただければ、続編が作れそうですからね。子どもからお年寄りまで、笑って楽しめるのが、これまでの嫁姑ものの常識を打ち破っていると思います」

――お二人は、世間の嫁姑問題については、どう感じられていますか?

室井「例えば夫婦ゲンカって、悪いことだけじゃなくて、これまで遠慮してたことを言い合えるようになる機会でもあると思うんですよ。嫁と姑って、それが絶対ないですよね。でも、いっそのこと手をあげてケンカしてみたら? って思うんです(笑)。そうすることで本当の親子になれるというか…、まあ私たちみたいにやったら死んでしまいますけど(笑)」

ベッキー「私は、自分の母親みたいな人が姑さんだったらいいなって思いますね。私の友達と一緒に、勝手にお笑い芸人さんのライブに行ったりとか、妹の彼氏とすごく仲良くなったりしていて、すごく明るくてフレンドリーなんですよ」

室井「撮影中ベッキーに、もしこの設定が本当で、私みたいな姑の世話をしなきゃいけなくなったらどうする? って聞いたら、うーん、って悩んでいて。でも、その彼のことすっごい好きなんだよ、って言ったら、しますしますって(笑)」

ベッキー「旦那さんにはしっかりしてほしいですね~。マザコンすぎる人なんかはやだな、と思います(笑)」

『マトリックス』さながらのCGを使った本格アクションが始まる……

――それでは最後に、作品をご覧になる方々に、メッセージなどがありましたら、お聞かせください

室井「今回はアクション監督さんも参加されていて、まず始めに、中国武術の型をマスターさせられました。出演者が女性どうしで、武器やワイヤーを使った本格的なアクションがあるドラマは珍しいので、ぜひ楽しんで見ていただきたいと思います」

ベッキー「命を取りにいってるアクションなので、私、すごく怖い顔をしているんです。笑顔のイメージがあるみたいなので、新たな一面を見せられるのがうれしいですね」

室井「現実に考えたら、弱っている姑に手を出す嫁なんてありえないじゃないですか。でも、この作品のシュールで面白いところは、普段はすごく弱々しい姑が、嫁と戦う場面になると、ものすごい力で抵抗するところですね。イジメをはるかに超えたバトルにまで突き抜けると、明るさが出てきて面白いんですよ。それからベッキーが、アクションシーンで、急に英語をしゃべりだす場面があるんですが、やっぱり外人なんだ! カッコイイ! って思いました(笑)。ぜひ注目してみてください」

ベッキー「1話だけ見るとびっくりしちゃうと思うので、とりあえず3話まで見ていただくと、だんだん魅力にハマっていくと思います。WOWOWで一度見たら、DVDを買ってさらに見ていただきたいと思います。DVDの特典もとっても面白いですからね!」

『極楽町一丁目』はWOWOWにて10月1日(毎週水・木曜 11:53~全12話)放送スタート。