【レポート】
これまでのIDF基調講演にて、IntelのUltra Mobility GroupでGeneral Managerを努めるAnand Chandrasekher上席副社長が繰り返し訴えてきた「ポケットにインターネットを」というメッセージ。すでにAtomを中心としたMenlowプラットフォームが市場投入された後となる今回は、Menlow後の現状と、将来の進化の方向という話題に焦点をあわせた講演が行われている。
インターネットのトラフィックは"順調"に増加しているという。これには2つの理由があるそうで、まずは「ユーセージの変化」だとされた。動画共有サイトやSNSに代表されるような、リッチな、ユーザージェネレーテッドなコンテンツが興隆しており、インターネットの使われ方は大きく変化してきている。
加えて、Chandrasekher氏によれば、「インターネットはテクノロジ的にはまだまだ若い」のだという。インターネットのこれまでの変化のスピードはとても速かったと思われているのだが、その認識は少し違うのかもしれない。過去の"若かったテクノロジ"を見返してみると、それが現在では当時は想像もできなかった進化を遂げているという例から、インターネットは、これから将来「もっとダイナミックな進化をして行くだろう」と同氏は予想している。
さて、トラフィック増加のもうひとつの理由は「デバイスの変化」だという。インターネットにアクセスするロケーションの多様化は、ユーセージが変わってきた大きな要因でもある。日本の"ケータイ"なども含めて、ハンドヘルドマシンからインターネットにアクセスするユーザーが飛躍的に増えているのだ。
Chandrasekher氏は、そうした一般的なハンドヘルドマシンからアクセスできるインターネットを「限定されたインターネット」と表現。そして、同社の調査結果をもとに、限定されたインターネットを利用しているユーザーの半分は、フルインターネットを利用したいという欲求を持っているのだと説明する。
以前までのIDFと同様に、言うまでもなく、これはAtomへのアピールだ。Atomは小型ながら45nmのプロセス技術によりPentium 4と同程度の数のトランジスタを搭載し、フルインターネットを売りとするIAベースのMID/UMPCを実現する。
今回のIDFでChandrasekher氏は、このAtomの投入をもって「ついに革命が起きた。インターネットはポケットに入った」と宣言。そして、ポケットの中でも、リッチなコンテンツ体験が普及の裾野を拡げ、それを原動力に新たなユーセージモデルが出現し、さらにリッチなコンテンツ体験を実現していくという良循環を作り上げなければならない。この努力は業界全体で進めなければならないものだ、と強調する。
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