「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス刊)にて連載中の『ソウルイーター』が今春からアニメ化されているのはご存知のとおり。1年間(4クール)という長いスパンで放送されるという昨今のアニメには珍しいスパンに加え、夕方放送の後、スペシャル映像を追加したバージョンで深夜にも放送があるという形態も話題になっている。そんな同作のヒロイン・マカ=アルバーンを演じるのは、小見川千明。声優初挑戦ということもあり、アフレコの様子や、今後の抱負などを聞いたみた。

小見川千明(おみがわ ちあき)。1989年11月11日生まれ、神奈川県出身。『ソウルイーター』のマカ=アルバーン役で、声優初挑戦。ヒラタオフィス所属

――この世界に入る経緯から教えていただけますか
「私が4歳のころ、おばあちゃんが劇団に応募して、オーディションを受けたら受かっちゃったんです。そこで舞台を経験したら、面白いなぁって思ってやりはじめたのがきっかけですね」

――いろいろ経験なされて、現在は声優としてTVアニメ『ソウルイーター』で、ヒロインのマカ=アルバーンを演じているわけですが、声優をやってみて難しいところはどういったところでしょうか
「やはり表現が伝わりにくいところです。お芝居しているときと、皆さんに届くまでに映像というものが間に挟まるので、身振り手振りといった身体を使った表現ができない……そこで自分の声の表現の幅が狭い、というのを痛感しましたね。ですから、いま自分自身の課題は表現の幅を広げることです」

――逆に良かったことや収録での楽しいエピソードなどがありましたら教えてください
「皆さんに届くまでに距離があっても、気持ちは伝わるんだなって感じることができたとき、すごく嬉しかったです。あと、収録の現場はとても楽しいですね。総集編の収録をしているときに私のお腹が鳴って(笑)、それでNGになってしまったこともありました。さらに本番で私が『これだ!』というセリフを発した瞬間に、ちょうど西(凜太朗)さんの携帯電話が鳴って、西さんが『オレだ!』というやり取りがあったり(笑)」

――アフレコ現場の雰囲気はすごくいいみたいですね
「学校に行っているのと同じような楽しい雰囲気です。年齢の幅がすごく広いんですが、先輩方にすごくよくしてもらっています。大川(透)さんは第1話のときからアドバイスをくださったり、小山(力也)さんは緊張しているか心配してくれて話しかけてきてくれたり、本当に恐縮しまくりでした」

――このインタビュー中に思ったのですが、普段の声(ちょっと高音でか細いような)とマカの声はかなり違うんですね
「普段は残念ながらこっちなんです(笑)。マカちゃんを演じるときは、喉に蓋をするような感じで抑えて喋っています」

――これだけ声が違うと、周りの人が気づかないときもあるんじゃないですか?
「アフレコ現場の方たちは当然知っているんですが、Webラジオに出演した際に『本人だと分からなかった』っていうリスナーさんたちからのメールがたくさん届きました。あと『二重人格ですか?』っていうメールもありましたね(笑)」