【レビュー】
Hyper-Vは、Windows Server 2008で新しく導入された仮想マシンサービスです。1台のコンピュータに複数の仮想マシンを作成し、複数のコンピュータが稼働しているかのように使用することができます。Hyper-Vは従来のVirtual Server 2005やVirtual PC 2007のバージョンアップ版ではなく、新しく登場した仮想化環境です。
仮想マシンを利用する最大のメリットはなんといってもコストの削減です。昨今コンピュータの大容量化、高速化はとどまるところを知らず、サーバ環境においても、実際にプロセッサの稼働状況を確認すると、プロセッサの稼働率は平均して20%にも満たないことが少なくありません。パフォーマンスモニタ等で確認してみるといいでしょう。
プロセッサの稼働率は、時折瞬間的に100%近くになることはあっても意外と使われていません。これを日常的に70-80%ぐらいまで活用できれば、資源の有効活用といえるでしょう。
そこで1台のサーバに複数の仮想マシンを構築し、1台のコンピュータを複数のコンピュータとして活用すれば、ハードウェア資源を有効活用して、運用コストを下げられます。何台も購入するより安上がりですし、消費電力や設置スペースの節約にもなります。ソフトウェアにも、仮想マシン向けの安価なライセンス体系が用意されている製品があります。
一方、1台のコンピュータに、メールサーバ、Webサーバ、データベースサーバなどの複数のサーバ機能をインストールして混合サーバとするより、機能ごとにサーバを構成する単機能サーバの方がシンプルで安定し、メンテナンスも容易です。サーバを仮想化すれば、単機能サーバも容易に増設できます。 マイクロソフトでは、こうしたサーバ仮想化ソリューションとしてWindows Server 2003にVirtual Server 2005 R2を提供していましたが、Windows Server 2008ではHyper-Vを提供します。
Hyper-Vは、ハイパーバイザと呼ぶ新技術を導入し、最新のハードウェアをフルに活用して高いパフォーマンスを発揮します。Hyper-Vの名称は、ハイパーバイザ(hypervisor)と仮想化(virtualization)に由来があります。
ホストOS上で仮想マシンをエミュレーションしていたVirtual Serverと異なり、ハイパーバイザはホストOSとハードウェアの間に構成します。Hyper-VではVirtual ServerでいうホストOSの環境を親パーティション、ゲストOSの環境を子パーティションと呼び、複数パーティションがハードウェアを共有します。
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