【レポート】

中国製冷凍ギョーザ事件で冷食業界が大打撃を受ける中、ニッスイが新商品を発表

たきぐちともこ  [2008/08/03]

日本水産(ニッスイ)は30日、今年の秋冬の新商品とリニューアル商品を発表する記者発表会を開催した。同社では家庭用・業務用冷凍食品、缶詰や練り製品などの生産・販売をしていおり、発表会では「中国製冷凍ギョーザ事件で、大きな打撃を受けた」と同社取締役の小池邦彦氏がコメント。厳しい状況の中、一体どのような新商品が投入されるのであろうか。

商品は全部で以下の5カテゴリーに分けられる。

  • 冷凍食品売り場向け商品: 新商品3種・リニューアル品13種
  • 日配品売場・フィッシュソーセージ売場向け商品: 新商品9種
  • 常温売場向け商品: 新商品12種・リニューアル品5種
  • 業務用ユーザー向け冷凍商品: 新商品11種・リニューアル品6種
  • 水産冷凍食品: 新商品11種・リニューアル品6種

以上、合計で76種の新商品 & リニューアル商品が発表された。

76種もの新商品とリニューアル商品が並べられた展示会場

日本水産事業統轄水産事業主管の笹生勝則氏

発表会ではまず、前述の通り小池氏が「中国製冷凍ギョーザ事件の影響で、当社の、特に業務用調理冷凍食品が大きな打撃を受けました」と説明。次に同社事業統轄水産事業主管・笹生勝則氏が「今年に入り、原材料となる魚のすり身などの値段が暴騰しています」と昨今の原価高騰の現状を訴えた。

同社の家庭用冷凍食品の中には、ロングセラーとなる既存商品も多い。今回のリニューアルではそれらのおいしさはもちろん、使いやすさの向上も図った。例えば、発売以来20年近く人気を獲得し続けているという「大きな大きな焼きおにぎり」は、「たまり」と「二段仕込み」などの醤油をブレンドし、香ばしさをアップ。さらに冷蔵庫にすっきりと収まる新しいパッケージ「スリムパック」を導入してリニューアルさせた。

人気の冷凍食品「大きな大きな焼きおにぎり」。左が従来のもので、右が「スリムパック」のリニューアル商品。冷蔵庫にすっきりと収納できるのが長所

同様に「ちゃんぽん」をはじめとする「わが家の麺自慢」シリーズでは、冷凍麺の品質を高め、さらに具材の袋を凍っていても開封しやすいものに変更。具材の袋が鍋にすっきり収まるサイズにも変えた。

「具だくさん」が特長のピラフ商品には、新たに「具だくさん えびピラフ」が投入された。具材にベトナム産の大きなむきえびをたっぷりと使い、さらに同社が開発したアメリケーヌソース(エビの頭と殻を煮込んだソース)と白身魚のブイヨンを使って、魚貝と野菜の風味を生かした自然な味わいに仕上げたとのことだ。

新商品「コラーゲンで仕上げる寄せ鍋スープ」

一方、冬が近づくにつれて消費が期待されるのがレトルト鍋スープ。そこで、東京・中目黒にある人気鍋料理店「鍋ぶん」監修のストレートタイプの鍋スープ3種を新たに開発した。また、「コラーゲンで仕上げる鍋スープ」という商品名で、寄せ鍋味とキムチ鍋味の2種を用意。「香るコラーゲンゼリー」が入った小袋を付け、購入者自身がスープにコラーゲンゼリーを加えて鍋を仕上げるという独自の調理スタイルを提案する。

日本水産は既存商品30種に磨きをかける一方で、時代のニーズに応えた46種の新商品を投入し、より魅力的なラインナップになるよう工夫している。今後、冷凍食品業界が回復の兆しを見せるかどうか、その動向が注目される。

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