【レポート】

100万円預けて1年後に1万円の利息!? 高金利が魅力のネット定期とは?

    酒井富士子  [2008/07/31]

    低金利が続いており、なかなか高利回りで運用できる安全商品がありません。銀行のスーパー定期1年に預け入れても、金利は0.35%。100万円預け入れても、1年後に3,500円(税引き前)しか利息がもらえないのでは、「別に普通預金に預けっぱなしでもいいや」と思ってしまいがちです。

    そんななか、比較的金利が高くて、元本保証なことから人気が高いのが「ネット定期」です。ネット定期とは、ネット専業銀行や一般の銀行のダイレクト支店で取り扱うスーパー定期(定期預金)のこと。店舗がなく、運営コストが安いから、通常の金利の2倍以上の金利が提示されています。

    では、ネット定期は具体的にどこで預け入れできるのでしょう?

    まずは支店を一切持たないネット専業銀行があげられます。代表的な銀行としては、ソニー銀行、イーバンク銀行、ジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行などがあげられますが、これらの銀行は支店がないという以外、通常の銀行を何の変わりもなく、給与振込口座にも指定できますし、家賃や公共料金の引き落としも可能です。

    ネット定期の金利もおおむね高めで、表のように、現在キャンペーン中の住信SBIネット銀行なら、100万円を1年定期に預けると、金利1%が適用されます(8/31まで)。その他、ソニー銀行が同じ条件で金利0.9%、ジャパンネット銀行が0.81%、イーバンク銀行が0.74%と、どこも一般銀行のスーパー定期の2倍以上なことがわかります。また、オリックス信託銀行も総合的な銀行ではありませんが、eダイレクト定期預金を扱っており、金利は0.75%となっています。

    もうひとつ、ネット定期を積極的に扱っているのが、主に地方銀行が運営しているダイレクト支店のネット定期。おもな取扱い銀行としては、泉州銀行、関西アーバン銀行、京都銀行、紀陽銀行、スルガ銀行などがあります。これらの銀行も、泉州銀行が100万円を1年預けると0.85%(初回利用のみ)、スルガ銀行ダイレクトバンク支店が0.79%、京都銀行が0.78%、関西アーバン銀行(電話による取引)が0.75%と軒並み高い金利を提示しています。

    こうした銀行は、地元銀行だったり、出身地だったりしない限り、あまり馴染みがないかもしれませんが、インターネットでの取引ですので、全国どこに住んでいる人でも口座を開設して、自由に取引することができます。ネット定期狙いで新規に口座を開設するのも、選択肢のひとつといえます。

    こうしてみてきますと、全体で今一番有利なのは、住信SBIネットの金利1%の1年定期ということになります。今どき、100万円預けて、1年後に1万円(税引き前)の利息がくれば御の字ではないでしょうか?

    ネット定期を利用するためには、目をつけた銀行のHPなどで口座開設申込書の手続きをして、所定の流れで、口座を開設する必要があります。大体、口座が開設できるまでに一般的に2週間前後かかります。また、実際に預け入れたいお金を口座に入金する必要があります。ネット定期の場合、預入の手続き自体はインターネットや携帯で指示できるのですが、入金は手数料を支払って、自分の銀行から振り込むか、セブン銀行・ゆうちょ銀行などの提携ATMから手で入金する必要があります。

    それだけ手間をかけても、高金利をゲットするためなら、お安いものだと思います。 これから、どこのネット定期がどんな人に有利か、その他のメリットはどんなものがあるか、毎週レポートしていきたいと思います。

    酒井富士子

    経済ジャーナリスト。 1952年東京都生まれ。回遊舎代表取締役。
    上智大学卒。日経ホーム出版社入社。「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルート入社。「あるじゃん」「赤すぐ」(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から現職。近著に「FPになろう」「定年手続きダンドリスケジュール」(インデックスコミュニケーション)「編集長の情報術」(生活情報センター)。二児の母。目黒区立東山小学校にて2004年よりサマースクール講師を担当。金融教育を5日間にわたって講義している
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