【インタビュー】

「ザクとは違うのだよ」「やらせはせん!!」 - メガハウスのExcellent Model Seriesの生みの親、金子浩樹氏

5 受け継がれていくもの

    木全直弘  [2008/07/31]

    ――このExcellent Model Seriesを買い求める購買層というのは、どのあたりでしょう?

    「もちろん、個々の商品によっても違いますが、だいたい20代後半から30代全般くらいの方々ですね」

    ――親会社のバンダイとはどのような棲み分けを考えてらっしゃいますか?

    「誤解を恐れずに言えば、"コンビニ弁当"と"手作り弁当"の手法の違いだろうと。全国数百万人の方々に、同じクオリティで美味しさを提供する前者と、限られた層にはなりますが、個性や自分の手作り部分の多い後者。それぞれに全く違う価値があり、どっちが上とか下とかないですよね。「メガハウスだからできること」を突き詰めていけば、バンダイグループ全体として見たときに内容も充実するので、それがベストなんじゃないですか。」

    ――手作りなりの良さがあると……。

    「"お仕事でやってまーす"っていうのが見えちゃった瞬間に、ユーザーの方ってやっぱり冷めますからね。これまでマンガ家になりたいと思ったこともあり、ゲーム会社を目指したり、小説家になりたいとかいろんな夢があって、結局それは実現しなかったんですが、そのおかげでいろんなことに興味があって、いろんなキャラクター好きで。ある程度、自分で絵を描いたり、ものを組み立てたりもできますから、今の仕事に全部役立ってるんですね。やっていてよかったなって思います」

    「Excellent Model Series 聖闘士星矢」ペガサス星矢、ドラゴン紫龍、そして、女神アテナの3人。2007年6月発売
    (C)車田正美/集英社・東映アニメーション

    ――いろんなオモチャメーカーの方々にお話をうかがっていて、つくづくいい時代になったと思うのは、何よりご自身ファンの方々が自分が作りたいと思うその思いを品物に込めて商品にして、それをエンドユーザーのもとに届けてくれるという点ですね。

    「昔にもオモチャに限らず、本物を作ろうと思った人たちが何人かいたと思うんですね。そういった方々が作ったものに感化されたクリエーターの方々が出てきたり、やっぱり本物って続くじゃないですか」。

    ――例えば『ウルトラマン』とか、損得勘定抜きで作ってらしたスタッフに刺激を受けてクリエーターになった方々がいて、そういった方々の生み出したキャラクターをさらに商品化するというような、なにか伝わってきているものがあるように思いますね。

    「やっぱり自分もそういう世代に入ってたと思うんで、今度は自分の作った商品に感銘を受けてくれる人がいれば、次につなげられるかな、っていうのは意識することもありますね」

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