「Mojave Experiment」

米Microsoftが立ち上げた「Mojave(モハベ) Experiment」というサイトが話題になっている。「重い」「使いにくい」という意見がよく聞かれるWindows Vistaだが、ブラインドテストという形で実際に被験者にVistaを使ってもらい、その感想や声をビデオなどの形で収録して紹介するのが同サイトの役割だ。商品に対するありがちな先入観を排除し、Vistaの魅力を少しでも伝えようというのがその趣旨だ。

例えば、2つのコップに水を注ぎ、片方にはミネラルウォーター、もう片方には水道水を入れて、被験者にそのどちらが水道水であるかを当ててもらうようなテストを見たことは多いだろう。水道局が水道水の品質を宣伝するのに使う常套手段だ。このように前情報なしに実地検査を行うことをブラインドテストと呼ぶが、今回Microsoftはこの手法を使ってWindows Vistaに対する感想をユーザーから採集した。

それによれば、Mojave Experimentのデモを見たユーザーのうち、実験後の評価が実験前より高かった割合は94%に上り、低い評価をつけたユーザーはゼロだったという。スコアでいえば10段階評価で平均値が4.5だったものが、テストを経て8.5まで上昇している。対象は84%がWindows XPユーザー、22%がApple OSユーザー、残りがそれ以前のバージョンのWindowsやLinuxだった。Windows Vistaの実働デモを見た前後で総じて評価が高い点が、MicrosoftがMojave Experimentでのアピールポイントとなる。なお、Mojave Experimentは現在も続行中だ。