いよいよ日本でも全国各地で一斉発売となった「iPhone 3G」だが、発売日の11日大阪では、関西最大規模の販売台数を確保して発売に臨んだ「ヨドバシカメラ マルチメディア梅田」にてソフトバンクモバイル主催の特別発売記念セレモニーが開催された。

さすがは関西……深夜早朝から行列も花火大会モード!?

なんとしても発売当日にiPhone 3Gを手に入れようと、ヨドバシカメラ マルチメディア梅田には、早くから行列が伸び始めた。隣接する駐車場を囲むように並ぶ人々の先頭には、前日の正午前後から駆けつけた人々のグループが、持ち込んで敷いたゴザの上で談笑中。その後ろには2番手グループ、さらに後ろには3番手グループ……というように、行列に並ぶ人々の大半は個別にやって来たにもかかわらず、いつの間にか順番に応じてワイワイと仲間ができあがり、異様な盛り上がりを見せているのは、さすが関西ならではであろうか……!?

地上平面駐車場が行列の先頭に

ソフトバンクモバイルのスタッフをつかまえて談笑するなど、グループごとに盛り上がる大行列

筆者が現地に到着したのは、始発列車が動き始めた午前6時前の時間帯だったが、すでにこの時点で行列に並ぶ人々の数は200名を突破。先頭部の人々は、並び始めて18時間が経過しようとしているのだが、まるで花火大会の場所取りにでも来ているかのような、元気いっぱいの雰囲気である。西日の強い場所だったため、前日の午後は暑さに苦しんだそうだが、夜には涼しい風も吹いたため、いつの間にかできあがったグループの中で、協力し合って食事やトイレに出かけるようになったという。グループ内で順番争いをしても、それほど購入時期が変わるものでもないので、自然と仲良く盛り上がる雰囲気が各所で生まれていったそうだ。この辺りの「まぁ細かいことは気にせんでも……」といった関西独特の融通性には、今回の誘導に当たった係員なども、かなり和やかに事が進んで助かったと話している。

開店を前にiPhone 3Gの発売に備える専用カウンターコーナー

先頭グループから購入への意気込みなどを尋ねてみたところ、圧倒的な人気をだったのは16GBモデル。深夜早朝から並んだ人の中で、8GBモデルの購入を希望している人はほとんどいなかったようだ。また、色はブラックの人気がホワイトを上回っていた。また、ナンバーポータビリティ制度(MNP)の利用や機種変更などで、メインの携帯電話としてiPhone 3Gを購入する人もあまりおらず「これは携帯電話ではなく、インターネット専用端末にする」といった声が目立った。

午前7時過ぎには、行列に並ぶ人の数は300名を突破

そうこうするうちに、東京・ソフトバンク表参道での先行発売の様子を伝えるテレビ番組が始まると、またもやグループ内のだれかの携帯電話のワンセグを囲み、各所で歓声が上がるなど、やはり賑やかな行列待ちは続く。午前7時を過ぎる頃には、行列に並ぶ人の数は300名を超え、当日発売分の売り切れが発表された。午前8時30分には、販売時間を指定した整理券が配布され、先頭より順番に自分の契約手続き日時を確認しつつ、ひとまず行列は解消されるに至った。

午前8時30分には、販売時間を指定した整理券を配布する方式が取られた

すでに当日発売分は売り切れ