QorIQの特長とポジショニング

ちょっと話がずれるが、初日の基調講演でRich Beyer氏が述べた3つのキーワードは

  • Going Green
  • Health & Safety
  • The Net Effect

の3つである(これについてはまた別の記事で触れる)。この3番目のNet Effectを支えるコンポーネントの1つが、QorIQという事になる。そのQorIQだが、何をもってQorIQとなるか、というと現状は45nmプロセス世代の新しいe500/e500mcベースのプロセッサを使ったもの、ということになるようだ。

e500そのものはPowerQUICC IIIでも使われていたが、これらは90nmプロセス世代の製品。一方新しいe500はIBMやAMDと同じ、45nm SOIプロセスを使ったものとなる。SoCだから、単にプロセッサコアのみ45nm SOI、周辺回路などは90nmというわけには行かず、結局アクセラレータや高速I/O I/Fなども全て45nm SOI上で作りこむ必要が出てくる。結果として、PowerQUICC IIIまで作りこんできた周辺回路などは、(スペックや一部の上位の論理設計はともかく)実際には作り直しとなるわけで、このあたりもQUICCではなく新しいブランド名を付けた理由の一つかもしれない

そのQorIQ、先にも触れたとおり現状ではP1~P5の5つの製品ラインナップが用意される。現状では6製品がリリースされると書いたが、ハイエンドは何と8コアのP4080、ローエンドがSingle/Dual CoreのP1010~P2020となる。

P1とP2はどちらもe500を使い、Single/Dual Coreの構成。元々e500はDual Coreを念頭においており、PowerQUICC IIIの中にはe500がDualの製品もあったから、これはそうした流れをそのまま継承した製品と言える

製品のポジショニングは、(先ほどの基調講演にも出てきたが)以下のスライドの通りとなる。P1はHome Gateway(よりちょっと機能の多いルータ)やNAS、P2はベースステーションとかVoIPのメディアゲートウェイあたり、P4はエッジルータをターゲットに入れた製品となる。

なんでP1/P2/P4がまず投入され、P3とP5は後に? という疑問はあるのだが、聞いてみても「これはとりあえずIntroductionだから」とかいった形でまともな返事は返ってこなかった。もちろん全部を一斉に開発するのは大変だろう、とは思うが