とうとう、アップルの携帯電話「iPhone 3G」が発売された。iPhoneはスマートフォンに分類される携帯電話で、PC並みの多彩な機能が売り物。もちろん、アップルらしい優れたデザインと洗練されたUI(ユーザーインタフェース)も魅力だ。

いよいよ登場したiPhone。一見するとiPod touchに近い外観

背面は曲面を描くデザイン。素材はプラスチックだが、質感は悪くない

外観はiPod touchがちょっと分厚くなったという感じで、iPod touchと同様にメールやWebブラウジング、カレンダーや連絡先(アドレス帳)、地図などの機能を搭載。そして何より重要なのが、ようやく国内でも使える携帯電話機能(W-CDMA/HSDPA方式)が搭載されたという点だ。

普通の携帯電話と比べると幅が広いが、背面の曲線と分厚さによって決して持ちづらいわけではない。とはいえ、片手だけだときついこともあり、この写真では右上の「マップ」にタッチするのはちょっとつらい

ホットスポット環境がまだ発展途上の日本では、携帯での通信が行えないとiPhoneの真価は体感できない。いつでもネットに接続できるということを前提としたデバイスだからだ。その意味で、ようやく使い勝手のいいデバイスとなったのがiPhone。GPSやBluetoothといったiPod touchにはなかった機能も搭載され、実用性が高まっているのも見逃せない。

iPhoneのホーム画面。ここからすべての機能を利用する。もちろんカスタマイズ可能で、最大9枚のホーム画面を作成できる

携帯関連機能以外に関してはiPod touchに近く、操作性に関しても同等なので、iPod touchユーザーだったら迷うことはないだろう。初めて手にする人でも、画面にタッチして操作するという動作に違和感がなければすぐに使いこなせるはずだ。UIはさすがアップルというクオリティの高さで、それぞれの機能がどんなものか分かれば、あまり迷うことはなさそう。

今回は、最初にiPhoneを手にした時に注意する3つのポイントに絞ってレビューしてみた。