【レビュー】
キヤノンからエントリーユーザー向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss F」が登場した。3月に発売された「EOS Kiss X2」の下に位置するモデルである。このKiss Fを試用できたので、レポートしたいと思う。Kiss Fは2008年6月27日より発売されているが、7月4日現在、ボディ単体が約6万5,000円、「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS」をセットにしたレンズキットが約7万5,000円で販売されている(いずれもマイコミ価格情報での平均価格)。
最初に謝っておきたいと思う。先にKiss X2をレポートした際、Kiss X2が「EOS Kiss Digital X」の後継機であるように書いてしまった。しかしKiss Fの発表に際して、メーカーからKiss FがKiss Xの後継機であるとアナウンスされた。すでにKiss X2を購入してしまい、その後で安いKiss Fが登場したことで腹を立てているユーザーがいたら、まことに申し訳ないと思う。ひとつ言い訳させてもらえるなら、「X」の次に「X2」が登場したら、普通は後継だと思うだろう、ということでご容赦いただきたい。
Kiss Fの登場によりキヤノンの一眼レフは3クラス、6モデル体制となった。プロ機の「EOS-1Ds Mark III」と「EOS-1D Mark III」、ミドルクラスの「EOS 5D」と「EOS 40D」、そしてエントリー向けのKiss X2とKiss Fだ。EOS 5Dは発売から3年近く経過しており、次期モデルが噂されているところである。
Kiss Fは、現在のところ、手ブレ補正とライブビューを備えたもっとも安い一眼レフでもある。キヤノン、ニコンはレンズ側で手ブレ補正を行なっているが、レンズキットで手ブレ補正が手に入るのだから、"備えた"としていいだろう。ライバルはニコンの「D60」、オリンパスの「E-520」、ペンタックスの「K200D」、ソニーの「α200」などだろうか。α200はライブビューを備えていないが、値段は少し安い。いずれにしても、もっとも販売台数の多いクラスにKiss Fは投入されたことになる。
Kiss Fの概要だが、これは姉妹機であるKiss X2と比較するのがわかりやすい。スペック面での違いを書き出してみた。【カッコ】内がKiss X2である。
そのほか若干機能が省略されてもいるが、だいたいはこんなところだろう。ライブビュー機能や撮像面についたゴミをふるい落とす「セルフクリーニングセンサーユニット」はKiss X2と変わらず搭載している。
これらスペック変更などにより実売で約1.5万円の価格ダウンを可能にしたわけだ。個人的にはスペックはあまり重視しておらず、結局のところ、気持ちよく使えるか、きれいな写真が撮れるかどうかだと思う(もちろん使い勝手に直結するスペックもある)。次ページ以降、それを検証していきたい。
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