【インタビュー】

ネッシー、ツチノコ、スカイフィッシュ - UMA研究家・天野ミチヒロ

1 UMA研究家とは?

    木全直弘  [2008/06/26]

    あなたはUMAという言葉をお聞きになったことがあるだろうか。UMA(ユーマ)とは、UNIDENTIFIED MYSTERIOUS ANIMAL(未確認生物)のこと。先日、そのUMAを取り上げた「衝撃!未知生物UMAとの遭遇」が出版された。そこで今回は、この本の原作者・監修者であり、UMAを求めて20年近くにわたって国内外でのフィールドワークを続けるUMA研究家・天野ミチヒロ氏を訪ね、UMAの正体に迫った!!

    UMA研究家・天野ミチヒロ氏

    ――まず、UMAに興味をもたれるようになったキッカケから、うかがえますか?

    「やはり第1次怪獣ブーム直撃世代なので、ウルトラ怪獣とか東宝特撮怪獣とかが大好きなんですけれども」

    ――今、お話をうかがっている、この天野さんのご自宅のお部屋にも、所狭しとそういうものが、あふれかえっていますね。

    「もちろん、怪獣は架空のものですが、当時、そういうものが掲載されていた、例えば、『少年マガジン』などの片すみに、ネッシーや雪男などが、"ほんとうに生きている怪獣"として紹介されていて、大人になったら探しに行ってみよう、と思ったのが原点ですね」

    ――当時、そういった子どもは大勢いたと思いますが、その中でも天野さんにUMA研究をやろうと決心させたものは、何だったんでしょう?

    「(1冊の本を取り出し)このジョン・A・キールの『四次元から来た怪獣』という本です。UMAのエピソード集、目撃談とかを集めてあるものですね。当時、UMAという言葉がまだなかったんで、こういう邦題がつけられているんですね」

    ――その後、フィールドワークを始められるわけですね。それはいつのことですか?

    「実は私、20代のころ、プロボクサーを目指してまして、そのころから、"ボクサーへの道に区切りがついたら、UMA探しに出かけよう"と決めてました。その区切りがついた30歳の誕生日に、鹿児島県の池田湖にイッシー探しに出かけたんです」

    ――イッシーというのは、巨大水棲生物といわれているUMAですね。行ってみてどうでしたか?

    「1978年にイッシーブームというのがあって、そのときに無人観測所を作ったというので、まずそこに行ってみたんですよ」

    ――そういうものまで作られていたんですね。

    「ちゃんと、鹿児島県指宿市の市役所が税金を使って設置したんです。でも、行ってみると何もないんですよ。で、おみやげ屋のおばちゃんとかに聞いてみると、"シロアリに喰われて朽ちてる"と(笑)」

    ――伝説は、すっかり風化していたと(笑)。

    「ところが、話はそこで終わりじゃないんですよ。私が空しく引き上げたすぐその後、イッシーが出現しまして。さらに翌年になると、観光客がビデオにバンバン撮るという大騒ぎになりました。第2次イッシーブームが起こったんですよ」

    ――それは惜しいことを(笑)。そこから本格的な研究生活をスタートされるわけですね。やはり欠かせないのは、出現した場所へ行くことなんですか?

    「ええ。モットーがありまして、まず、現地に行くというのが第1目標で、"ネットは見ない"というね」

    ――出かけて行った先で、どんなことをなさるんですか?

    「実際に目撃された場所に立ってみる。そして、目撃者の方のお話を聞くことですね」

    ――モットーは、ほかにもあるんですか?

    「第2は、"野宿をする"ですね。ホテルには泊まらず、現場にテントを建てたり、ハンモックを吊るしたり。第3は、"地元の人と仲良く"する。なんか、ゴミ捨てたりする人いるじゃないですか。アレよくないです。ちゃんと断って、おじゃましないと」

    ――なるほど。

    「あとは、"捕獲するな、見るだけ"」

    ――バードウォッチングみたいですね。捕っちゃいけないんですか?

    「ホントは、標本固体として捕らなくちゃいけないんですけど、そこは我々のような素人じゃなくて、ちゃんと生物を研究している人が捕獲方法を考えて捕らなくちゃいけないんじゃないかと考えていて、私たちは、情報を掴むだけでいいんじゃないかと」

    天野氏の手前に並んでいるツチノコのフィギュアは、いずれも氏の監修によるもの

    ガラスケースには特撮怪獣のフィギュアやソフビが並ぶ。もちろん、UMA関連のものも

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