【インタビュー】

"アプリケーション"のあり方は変わりつつある - Adobe AIRエバンジェリスト

3 アプリケーションの可能性を広げるOpen Screen Project

    杉山貴章  [2008/06/26]

    AIRを巡る動きに関してはもうひとつ注目すべきものがある。Adobeが5月1日に発表した「Open Screen Project(OSP)」である。OSPが目指しているのは、FlashやAIRのアプリケーションをあらゆるスクリーン上で閲覧できるようにすること。すなわち、携帯電話やテレビ、カーナビ、大画面スクリーンなど、条件の異なるさまざまな端末で同一のアプリケーションを動作させるというものである。

    「現時点でも一部では実現できている面もあります。たとえば携帯電話やモバイル機器ではFlash LiteによってFlashアプリケーションが動作します。しかし、細かな部分では作り方を変えなければいけなかったり、開発のメソッドが異なったりすることがありました。その部分を共通にしていこうというのがOSPの試みです」(太田氏)

    OSPに関連して、同社ではFlash Liteのライセンス料の撤廃やAPIの公開なども予定しているという。またFlash Playerの次期バージョンとなるFlash Player 10ではハードウェアアクセラレータでのレンダリングがサポートされる予定で、これを活用すれば大画面スクリーンでの描画にも対応することができるようになる。

    OSPの意義、そしてFlashやAIRとの関係について、太田氏は次のように語っている。

    「現在はすでに、『これがアプリケーションです』といったようなものはなくなってきていると思います。スタンドアロンなのか、クライアント/サーバなのか、SaaSなのかなどといったことはユーザにとってはあまり関係がなく、またPCで使うのか携帯電話で使うのか、といった違いもなくなりつつあります。そういう意味でアプリケーションというものの定義が無限に広がってきていて、それを違和感なくまとめることができるのがOSPだと思っています。そしてそこに一番近いのがFlashやAIRなどの技術ではないでしょうか」

    「とにかく使ってほしい」

    最後に太田氏は、AIRやその他のAdobe製品のユーザに対して「とにかく使って、作ってみてほしい」と呼びかけた。

    「エンタープライズはコンシューマとは切り離すことができません。したがって現場で使っている人の言葉が大事です。新しいパラダイムを活かしたユーザとのコミュニケーションによってアプリケーションを進化させてください。アドビの提供する技術で積極的にそれをサポートしていければと思っています」(太田氏)

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