【レポート】
リコーは6月24日、都内で新型デジタルカメラ「GX200」を発表した。また、それに合わせ、イタリアのデザイン研究機関である「ドムス・アカデミー」とのコラボレーションを皮切りに、写真を通じた文化的プロジェクトとして「RICOH Candid Photo Project (リコー・キャンディット・フォト・プロジェクト)」をスタートすると発表した。
最初に壇上に上がったリコーの湯浅一宏氏は、「GX200」のアウトラインについて説明を行なった。「GX200はGX100の後継機です。昨年発売しましたGX100はユーザーの皆さまから大変高い評価をいただきました。今回のGX200はそういったお客様の声に耳を傾けて改良を行なったカメラです。「GR」は使いこなす楽しさを持ったカメラ、GXは撮影される方のさまざまな要求に合わせ、柔軟性、拡張性を備えたカメラと位置づけています。GRは発表会で『切れ味の鋭いナイフ』という表現をしましたが、それに例えるならGXはアーミーナイフ(十徳ナイフ)のようなイメージです」とのこと。
「カプリオ」の名がなくなったことについては、「Rシリーズと合わせて、撮影する楽しさを前面に出し、リコーらしさをブランディングするために『カプリオ』を排して、あえて無機質な機種名としました」と語った。
続いてGX200の開発を担当した北郷隆氏が製品の詳細機能を説明。(1)超広角・高画質、(2)自由度の高いフレーミング、(3)多彩な撮影機能、(4)カスタマイズ性能、(5)拡張性という5つを強化ポイントに挙げ、具体的な機能解説を展開。ディストーション(歪曲収差)をソフト的に補正する機能や、解像度の高くなったモニターなどをはじめ、AE/AFターゲットが別個に移動できる点や、GX100で要望の多かった白黒撮影時における画質パラメータ(コントラスト、シャープネス)の変更が可能になった点、増えた「マイセッティング」など、改良点は非常に多い。また、自動開閉式レンズキャップ「LC-1」やテレコン「TC-1」など、アクセサリーも充実させている。北郷氏は、「大きなデザイン変更を行なわず、好評いただいている部分をベースに、より良いものに改善していくという考え方で進めています」と締めくくった。
質疑応答では、撮像素子の大型化の可能性についても質問が挙がったが、「まったく考えませんでした。現在のサイズを変えずに進化させようというのが狙いです」と、開発に迷いのないことが強調された。
GX200の発表と同時に行なわれたのは、写真を通じた文化的なコミュニケーションプロジェクトである「RICOH Candid Photo Project」のスタートだった。リコーは、"カメラを持ち歩き、気軽に撮影した写真を大切にして楽しむ"ことを「Candid Photo 文化」と位置づけ、各種のフォトコンテストや、横浜や京都における写真展「photoGRaph 100」などの芸術・文化活動を行ってきた。今回発表されたプロジェクトはこれをさらに推進するもので、新たな表現方法やコミュニケーションにチャレンジしていくという。その第一弾としてデザイン専門大学研究機関である「ドムス・アカデミー」との共同研究プログラムをスタートさせる。
壇上に上がったドムス・アカデミーのクラウディオ・モデリーニ氏は、アカデミーがどのように活動しているかを説明した後、今回のプロジェクトについて解説。イタリアと東京など、各国でワークショップ、リサーチ、研究を進め、「Candid Photo」の可能性を追求。各種の発表や活動につなげたいという。「Candid Photo は我々も初めて取り扱うが、たいへん興味深いテーマである。今回、リコーとこういった共同プロジェクトを進められることをうれしく思っている」と話した。
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