【レビュー】
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今回筆者が1Dsを購入するに至ったのは、クライアントの要望で、高画素モデルが必要になってきたためだ。以前、EOS 5Dが発売された時もフルサイズセンサーに興味は持っていたが、購入までは至らなかった。テストで試用したときに、EF 24-105mm F4L IS USMでの周辺光量落ちが大きく感じたからだ。今回のテストでも、周辺光量落ちや歪曲などは確認できたが、これもある程度予想していたレベル。直接比較したわけではないが、EOS 5Dよりもずいぶん少ないように思う。十分実用になる。というか、現実的にこれでなんとかするしかない。
現在、筆者が撮影に使用しているレンズは、EF 24-105mm F4L IS USMとEF 17-40mm F4L USMが中心。1Dsで使用する場合には、開放値付近では背景をボカす使い方をするように心がけ、周辺減光や歪曲などが目立たないようにしている。それ以外のケースではF8~11程度に絞り込んで使っている。それでダメな場合はDPPの出番だ。補正を考え、撮影もほとんどはRAWで行なっている。また、クライアントに1Dsでの撮影が指定されている場合や、A4見開き(断ち切りなどを考えるとA3ノビ以上)などに引き延ばす場合、広角が必要なシーンで1Dsを利用し、それ以外の撮影は1Dというように、両者を使い分けている。
それでも約1110万画素の1Dに比べ、約2倍近くとなる約2110万画素を持つ1Dsの解像力は1Dや他社製を含むそのほかのデジタル一眼レフをも大きく凌駕するもので、A4見開きいっぱいに引き延ばすような場合でも躊躇なく使用できる。解像力については想像を大きく上回っており、非常に満足している。APS-Hサイズのカメラが好きな筆者だが、フルサイズにはフルサイズの良さが充分にあると実感ができた。結局のところ、カメラに合った「使い方」を理解することが重要なのだろう。
周辺光量にしろ、歪曲色収差にしろ、DPPなどのRAW現像ソフトで補正はできるが、それによって多少なりとも画質は劣化するし、レンズによってカメラの性能が生かし切れないのも事実。レンズ自体の性能がしっかりしていればDPPで補正などしなくてもいいし、補正による画質の劣化もないだろう。これからのレンズ開発に期待したい。
レポート・作例・テスト撮影:川上卓也
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