【レポート】

マカフィーが危険な国別ドメインを発表 - もっとも安全なのはフィンランド

    c-bou  [2008/06/16]

    マカフィーは、6月10日に「悪質なウェブサイトの世界地図:再考」を発表した。これによると、昨年から28ポイント順位を上げた香港(.hk)ドメインが、Web閲覧やWeb検索をするうえで危険なWebサイト数が多い国別ドメインとのことである。ちなみに、昨年の1位は、南太平洋にある人口1,500人の小さな島国であるトケラウだった。

    日本は72位で安全性が証明された

    まずは、「悪質なウェブサイトの世界地図:再考」から危険な国と安全な国をピックアップしてみた。

    表1 危険なドメイン

    順位ドメイン
    1位香港(.hk)
    2位中国(.cn)
    3位情報(.info)
    4位フィリピン(.ph)
    5位ルーマニア(.ru)

    表2 安全な国別ドメイン

    順位ドメイン
    74位フィンランド(.fi)
    72位日本(.jp)
    71位ノルウェー(.no)
    70位スロベニア(.si)
    69位コロンビア(.co)

    詳細な分析にれば、香港、「.hk」ドメインで終わるWebサイトのうち、19.2%がWebユーザにとってセキュリティ上の脅威をもたらす危険なドメインであった。2位の中国(.cn)では、危険なWebサイトは11%を超えているとのことである。

    逆に安全とされたフィンランド(.fi)では、危険なWebサイトはわずか0.05%しか存在しなかった。フィンランドに次に安全な国別ドメインとして、日本が続く。我々にとっては少し安心できる結果といえるであろう。

    ジェネリックドメインについては、「.info」で終わるWebサイトのうち、危険なWebサイトが11.8%を占める。一方、もっとも安全なジェネリックドメインは政府系Webサイト(.gov)である。もっとも多い「.com」ドメインの危険性は全体で9位となっている。

    そのほか、今回、報告された調査結果は以下の通りである。

    • Webアクセスによってスパイウェア、アドウェア、ウイルスなどの不審なソフトウェアがダウンロードされる可能性は、2007年と比較して41.5%上昇
    • 着信音やスクリーンセーバーなどのダウンロードを提供しているサイト中、ウイルス、スパイウェア、アドウェアが仕込まれたサイトは、昨年の3.3%から4.7%に上昇
    • フィリピン(.ph)の危険性が270%上昇
    • 2007年に1位とされたトケラウ(.tk)、サモア(.ws)の危険性は2008年にいちじるしく低下し、それぞれ28位、12位となった
    • ヨーロッパでは、スペイン(.es)の危険性が91%上昇
    • エクスプロイコード(悪意ある自動ダウンロード)を備えたWebサイトは、少数にとどまる(0.0717%)。しかし、エクスプロイトを備えたWebサイトの危険性は、他のWebサイトと比較するといちじるしく危険性の高いものが報告されている

    以上が、2008年の特徴である。

    なぜ、香港・中国が危険なのか

    「悪質なウェブサイトの世界地図:再考」では、今回、香港・中国がもっとも危険な国別ドメインとなった原因についても分析をしている。その最大の理由は、ドメイン登録のコストが安いことがあげられると指摘する。香港では、

    • 一度に複数のドメインが取得可能
    • ドメイン登録での大幅な割引
    • 海外への販売促進を行う

    などが原因とされている。スパマーには、安いドメインが大きな魅力であり、また武器となっている。中国の「.cn」も格安のドメイン価格であり、昨年の1位のトケラウ(.tk)では、登録料は無料であったことが理由とされている。香港では、現在はポリシー強化を実施し、スパムやフィッシング詐欺の減少に繋がっているとのことである。

    全世界990万サイトを調査

    マカフィーの調査では、国別ドメインおよびジェネリックドメイン(トップレベルドメイン:TDL)を持つ265サイトの評価を比較し、アドウェア、スパイウェア、ウイルス、スパム、過剰なポップアップ、ブラウザの脆弱性の利用したエクスプロイト、危険なサイトへのリンク数などに基づいて、各ドメインをランク付けしたものである。

    この調査には、マカフィーのSiteAdvisorが利用されている。SiteAdvisorは、

    • ブラウザエクスプロイト、フィッシング詐欺、過剰なポップアップなどの有無を調査
    • ダウンロードにおいては、ウイルス、アドウェア、スパイウェアなどのチェック
    • サインアップフォームでは、実際にmailアドレスを入力し、後日送られてくるメールの数、さらにはスパム性などを追跡する

    以上の結果から、不審なビへビアが1つでも確認されたWebサイトには、危険(赤)の判定が表示される。また、アクセスに注意が必要なサイトには、黄色の判定が表示される。この判定には長期間をかけて行うので、Webサイトを1ヶ月程度、変更したくらいでは、評価が変更されることはないという。 今回の調査では、これまで調査された990万サイトのデータを基にしている。

    図1 McAfee SiteAdvisor

    SiteAdvisorは、マカフィーのWebサイトで無償で公開されている。InternetExplorer、Firefoxに対応する。

    「悪質なウェブサイトの世界地図:再考」の全文はWebサイトからダウンロード可能である。

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