【レポート】

日本IBM、環境シンポジウム2008を開催 - 低炭素化への取り組みを発表

3 LRTでコンパクトなまちづくり - 森雅志 富山市市長

    丸山篤  [2008/06/11]

    森雅志 富山市市長

    富山県知事に続いて登壇したのは、森雅志 富山市市長だ。森市長が紹介したのは、全国的にも有名な次世代の路面電車システムLRT(Light Rail Transit)だ。 富山市では、自家用車から公共交通利用へのシフト、移動距離を短縮するためのコンパクトまちづくりによる二酸化炭素排出量の削減、高齢者を中心とした車を運転できない人に対する移動手段の提供などを目標にLRT事業を推進してきた。

    富山市のLRT「PORTRAM(ポートラム)」。現在運行しているのは富山港線で、富山駅と岩瀬浜の全長7.6Kmを結ぶ。均一運賃で現金の場合は200円だが、ICカードの場合は160円。

    まず最初の取り組んだのは、JR富山港線だ。従来からある駅舎等を取り払い低床化。従来30~60分間隔であった運行間隔を15分(ラッシュ時10分)に短縮したほか、終電を21時台から23時台に変更するなど、サービス向上に努めた。その結果、利用者数は、従来比で平日約2倍、休日で約4倍に増加したという。

    サービスの向上

    床はホームとの段差をなくし、低床化している

    また、森氏が成功のポイントとして挙げているのが、公設民営というスタイル。これは、建設費と毎年の施設維持管理費は国や県、富山市など行政側が全額負担し、電力費や人件費などの運営費を運賃収入で賄うというもの。建設費に対する負債がない、毎年の施設維持管理費が不要などの特殊要因はあるものの、開業から2年連続で黒字化を達成している。同氏は「JRさんの運営では黒字化はできなかっただろう」と語り、公設民営というスタイルに自信を見せた。

    さらに今後は、市内電車の環状線化と南北路線の一体化計画を進めていくという。

    富山ライトレールの費用負担

    利用者数の変化

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