【レポート】
米Microsoftが5月3日に米Yahoo!への買収提案を撤回して以降、両社の関係は膠着状態を保っている。Carl Icahnという第三者が登場し、Yahoo!経営陣の総入れ替えやMicrosoftへの買収再考を促す訴えを行ってはみるものの、依然としてMicrosoft-Yahoo!の話し合いは大きく前進していない。Yahoo!の株主総会と委任状争奪戦まであと2カ月に迫るなか、3者はそれぞれに可能な道を模索しつつある。
ここに来て新事実が次々と明らかになりつつある。株主らの要請により6月2日(現地時間)に米デラウェア州高等裁判所で公開された米Yahoo!の機密文書によれば、同社は2007年の初めごろからMicrosoftによる買収提案を幾度となく断り続けてきたという。これは数年前にMicrosoftによるYahoo!買収が噂になって以後、同社が引き続きYahoo!に対するオファーを秘密裏に続けていたことを意味しており、非常に興味深い。例えば英Reutersの報道によれば、2007年1月にMicrosoftはYahoo!に対して1株あたり40ドルでの買収提案を行っているが、これはYahoo!によって拒否されている。Microsoftが2008年2月にYahoo!買収を公に宣言した際の買収価格は1株あたり31ドルだ。
また、2007年10月に開催されたYahoo!役員会の議事録によれば、ここでは"第三者"によるYahoo!買収が議題に挙がっていたという。この中で同社CEOのJerry Yang氏は、この"第三者"によるいかなる提案も拒絶する許可を取り付けていたといい、これを表明するためのプレスリリースの準備も進めていたという。この"第三者"とは、もちろん"Microsoft"のことだ。Yahoo!では2008年1月の1株あたり31ドルでの買収提案を「金額の問題」を理由に拒否しているが、実際には金額の問題ではなく、「そもそもMicrosoftによる買収提案を受ける気がない」ことが示されたことになる。
一方でReutersはまた、Yahoo!が同時に別の計画を進めていたことも報じている。同社は昨年あたりからGoogleとの提携で同社の広告検索システムの供給を受ける方向を模索していたといわれているが、Microsoftからの買収提案を受けるちょうど1日前にあたる2008年1月30日、独占禁止法問題を理由にGoogleとの提携案を撤回する旨を決定し、それを公にアナウンスする機会をうかがっていたという。「Googleとの提携は短期的なメリットとなるが、Yahoo!はより長期的な視野での戦略を練らなければならない」との意見も役員メンバーから出されており、あくまで独立採算でやっていくのが筋であるという見解だ。こうした背景があるにも関わらず、4月にYahoo!がGoogle AdSenseの試験導入を発表したのは、本意ではないがMicrosoftの買収提案を緊急回避するためのあくまで予備的手段だったのだろう。
| 【ハウツー】Forbesコラムニストが明かす「就職活動中にやった5つの無駄」 [08:00 2/10] |
| パナソニックら、停電時に自立運転可能なガスエンジンヒートポンプ開発 [13:16 2/9] |
| 三菱電機、使用済ルームエアコンのレアアース磁石回収を事業化 [12:31 2/9] |
| 企業で最も使われているブラウザはIE 6.x - 規模が大きいほど比率高く [12:10 2/9] |
| IHIと三井ホーム、自宅で電気自動車の充電が可能な装置を開発 [08:30 2/9] |
|
新世代PCを開拓する「Windows on ARM」、MSが概要を説明 [08:07 2/10] パソコン |
|
TI、再生可能エネルギー向けアプリ開発用マイコン搭載ソーラーキットを発表 [08:00 2/10] エンタープライズ |
|
東レ、電子ペーパー用CNT透明導電フィルムの量産化技術を開発 [08:00 2/10] エンタープライズ |
|
TEL、微細プロセスに対応した高スループット塗布現像装置を発表 [08:00 2/10] エンタープライズ |
|
ユビキタスの高速起動ソリューション「QuickBoot」がマルチコアCPUに対応 [08:00 2/10] エンタープライズ |