【レポート】

君は何問正解できるか - 食いまねを競う"エアディナー"世界大会レポート

    原田のぞみ  [2008/06/02]

    実際にはない料理をいかに美味しく食べる"まね"ができるか-。"エアギター"ならぬ"エアディナー"の第2回世界大会が1日、食い倒れの街・大阪の通天閣にて開催された。世界大会の名にふさわしく中国やインド出身の外国人、飛び入り参加の"くいだおれ太郎"など総勢19人が挑戦した熱戦の模様をお伝えする。出演者の演技から何を食べているか想像してもらいたい(正解は文字が白くなっております、マウスをドラッグしてください)。

    「本気の調理、本気の食事」をテーマに出場した大阪の男性。何かを力強くこねるような手つきに始まり、テーブルいっぱいを使って何かを伸ばし、切り分けて、ゆでて……。そう、正解は「手打ちそば

    ホカホカの何かを分け合っている男性ペア。大阪名物といえば「たこ焼き」。大阪代表ならではの演技を見せ、最後には会場の1人の女の子にも分けてあげる"優しさ"も

    名古屋から参加した男性のテーマは「ちっさい喜び」。サラリーマンが何かをすすっている。カップの底に溜まった具を食べ終えて「ごちそうさまでした!」。答えは「カップラーメン

    昨年、実際に引きこもっていたという男性。自分を引きこもりから救ったある食べ物を再現した。1口にしたら、食欲が止まらない! そしていつの間にか、やる気が出ていた! という一連の演技を披露。正解は「母親の手作り穴子丼」。これが当たったらすごい

    「女友達と分け合う一皿の料理」がテーマ。伸びるチーズに悪戦苦闘し、口の周りについたソースに恥じらい、最後にはお皿に残ったソースも残らずすくい取って食べる姿は、見ている方の食欲もそそられた?! 正解は「ダブルチーズトッピングのピザ」を4等分し2枚ずつ食べる様子

    井上陽水の「少年時代」の曲に合わせ、麦わら帽子姿に虫籠を抱えてノスタルジックな雰囲気で登場した香川出身の男性。 夏の暑い中、冷たい何かにかじりつき、種を飛ばしたり、捕まえた虫にも分けてあげる演技。答えは「スイカ」。堂々の演技で「準優勝」を獲得

    優勝に輝いたウクライナ出身の留学生、タラス・ケレチャンさん(20)とオレーナ・ストゥジェンコさん(21)のペア。「料理が得意ではない愛妻の料理に「不味い」とは言えずなんとか美味しそうに食べるコミカルな演技

    昨年の優勝者も参加するレベルの高さ! 大人も子供も大好きな「カレーライス」を作り、食べるという演技を披露。間の取り方など落ち着いた演技で、今回は「通天閣賞」を獲得した

    「もったいない」というテーマ。1人の男性が何かを手渡し、もう一方の男性が何かをすすっている……、答えは「わんこそば」。テーブルに落ちたそばまで拾い上げて"食べていた"

    世界大会の名にふさわしく、中国出身の女性も登場。中国といえばラーメン……ではありません、熱々の「小龍包」を上手に食べる姿はさすがの一言

    同大会は、2007年3月に続く2回目。実際にはない食べ物を想像しながら食べることで、多くの人に食糧問題を考えてもらおうと、ギターの弾きまねを競う"エアギター"にヒントを得て"エアディナー"を発案した。ルールは簡単で、何もないテーブルの上で道具は使わず、1~2分の間に身振り手振り、表情だけで食べるまねをする。食べ物への感謝の気持ちを表現するのもポイントだ。審査員は通天閣観光社長の西上雅章さんを委員長に、「NPO法人ゴールデンエイジネットワーク風の会」会長の河本雪夫さん、パフォーマーのパント末吉さん、主催者である「エアディナーで世界を結ぶ会」会長の小野元裕さんがそれぞれ5点、観客は1人1点を持ち、優勝、準優勝、通天閣賞を決めた。

    今話題の大阪名物"くいだおれ太郎"……ではありません。"くいだおれ太郎"に扮した男性が、太郎とは全く関係ない「ラーメン」の食べまねを披露。参加者自身が好きな食べ物だそう

    演技中に食べ物名や修飾語を口に出すのは禁止のため、出演者は細かい指先の表現や口元の表情などで熱演。会場の盛り上がりも最高潮に達すると、今話題の"くいだおれ太郎"が飛び入り参戦か、と思いきや、黒縁眼鏡に赤白ストライプの衣装に身を包み、大阪道頓堀ではなく奈良から来たという男性が登場、観客の笑いを誘い大会に花を添えた形となった。

    昨年の優勝者も参加したレベルの高さの中で、優勝に輝いたのはウクライナからの留学生のタラス・ケレチャンさん(20)とオレーナ・ストゥジェンコさん(21)のペア。ウクライナでのイベントの際には演劇を披露しているという2人は、ほほえましい演技を見せ、会場からの圧倒的支持を得ていた。小野さんが「来年も実施します!」と締めくくった同大会。次回はあなたも参戦してみてはいかがだろう。

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