本作でも監督・脚本・キャラクターデザイン・録音・Flash・編集・声の出演などを一手に手がけたFROGMAN。鷹の爪シリーズ凱旋公開となった

5月22日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、アニメ映画『秘密結社鷹の爪 THE MOVIEII~私を愛した黒烏龍茶~』の完成披露試写会「ギヒルズ・ゴールデンナイト」が行われ、ファン700人が会場に詰め掛けた。

『秘密結社鷹の爪 THE MOVIEII~私を愛した黒烏龍茶~』は、全編Flashで作られたコメディアニメ。2007年公開の第1作『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE~総統は二度死ぬ~』から1年余りという、早いスパンでの公開となる。折りしも第1作は今年2月に開催されたN.Y.国際インディペンデント映画祭の「アニメーション部門最優秀作品賞」と「アニメーション部門国際アニメ―ション最優秀監督賞」を受賞。さらに5月14日から開催されたカンヌ国際映画祭フィルムマーケットでは初出品も果たしており、シリーズ作が上り調子のタイミングでの第2作の披露となった。

<あらすじ>

今日も和やかに世界征服を企む秘密結社・鷹の爪団。普段から煮え湯を飲まされている正義のヒーロー、デラックスファイターに復讐せんと、レオナルド博士の発明を使ってネット世界にジャックイン! 調子に乗ってネットの世界で縦横無尽に遊びまわる団員たちだったが、世間ではハゲタカファンドによる会社の乗っ取りが頻発していた。金の力で秘密基地も乗っ取られ、仕方なく島根県へと足を運ぶ鷹の爪団。しかしハゲタカファンドの魔の手は島根県にまで及んでいたのだった!

上映前には監督のFROGMANに続いて、タレントの滝川クリサヘルことサヘル・ローズが登場。サヘルはメッセンジャーとして、作中の人気キャラクター、吉田くんが「しまねSuper大使」として島根県から任命されたことを会場に伝えた。地方を舞台にしたアニメはあるが、作中のキャラクターが親善大使に公式に任命されるのはまさに快挙。島根県出身で、今回の映画でも島根ネタの数々を披露してくれる吉田くんが、島根県の知名度アップにどれだけ貢献するのか、今後の大暴れっぷりに注目したい。

テレビでは滝川クリステルの物真似でも知られるサヘル・ローズ。華麗なドレス姿で会場に華を添えた

続いてもうひとりのゲストとして壇上に登場したルー大柴は、島根県知事からのメッセージを代読した後、「チャイルドだけが見て楽しめる映画かと思ったら、アダルトから子供まで非常にエンジョイできるすばらしいプログラムでサプライズしました。内容的には社会風刺、環境問題、メニーメニー入ってますので、アバウトトゥーアワーズ楽しんで見ていただければ幸いです」と本作についてトーク。鷹の爪ファンのハートをキャッチしていた。

FROGMAN作品と同じく、ネットをきっかけに人気を高めたルー大柴。ルー語で県知事のメッセージを代読し、会場に笑いを添えた

『秘密結社鷹の爪 THE MOVIEII~私を愛した黒烏龍茶~』5月24日よりTOHOシネマズ六本木にて先行公開中。5月31日からは全国ロードショーが行われる。『古墳ギャルのコフィー ~12人と怒れる古墳たち~』も同時上映。

鷹の爪ファンの合言葉と言えば「ターカーノーツーメー」。満席となった会場の700人で「ターカーノーツーメー」

主題歌は英国のロック・バンド「the HOOSiERS」が担当、サントリー黒烏龍茶とのタイアップや、野沢雅子ら大物声優がゲスト参加するなど、話題性満載の1本

(C)「秘密結社鷹の爪 THE MOVIE II」製作委員会