【インタビュー】

日本一バカで熱い映画『魁!!男塾』を作った男 - 映画監督・坂口拓

2 アクション映画だが、バカなコメディ映画でもある。それが『魁!!男塾』

    国領雄二郎  [2008/05/21]

    劇中ではクールだが、映画を語る口調はとにかく熱い!

    ――他の出演者の方々に対する印象を聞かせてください。

    坂口「照英さんに関しては、彼を富樫源次と想定して脚本を書きました。普段から熱い方ですし(笑)。山田君は、本当に沖縄から出てきたばかりで、凄く澄んだ目と野生っぽさがあったんです。そこを活かしたいと思って、台詞も訛りで、何言ってるのかわからなかったんですけど、『お客さんにニュアンスを伝えられればいいよ』ってことで、そのまま活かしました」

    ――男塾塾長・江田島平八役の麿赤児さんも凄いハマリ役でしたね。ほとんど、叫んでいるだけの役でしたが(笑)。

    坂口「麿さんなんか完全ハマッて、がっつりやってもらったって感じです。顔はそんなに似てるわけではないのですが、雰囲気が原作のまんまなんです(笑)」

    剣を支える富樫源次(照英)と虎丸龍次(山田親太郎)。彼らが男塾代表として関東豪学連と死闘を繰り広げる

    男塾塾長・江田島平八(麿赤児)。彼が言葉を放つだけで、壮絶な破壊がもたらされる。ある意味最強の男

    ――原作にはない要素として、映画では富樫の恋愛なども描かれていますね。

    坂口「映画ならではの男塾も描きたいなと思いまして、あそこだけオリジナルなんです。男塾のやつらが女と絡んだらどうなるかっていうのを、やってみたかったんです。女に振られようが何しようが、『ありがとうございました!』と言える強さと、そんな時の男の背中を撮りたかったんです」

    ――富樫の恋愛に限らず、とにかく笑えるシーンが多い作品ですよね。

    坂口「全編的にバカバカしいコメディでもあるんですよ。要は役者全員が真面目に芝居してるから、そこら辺のラインが微妙になってくるんですけど(笑)。『そんなバカな奴らいねぇーよ』っていうエピソードというか笑いを、意図的に入れ込んだ部分も多いので、笑って観て欲しいです」

    ――今回のDVDの特典映像の外伝でも、恋愛が描かれていますね。

    坂口「外伝は、あえて編集テンポもぬるくして、凄くメルヘンな『中学生日記』みたいな作品にしました(笑)。あと、もうひとつのエンディングも収録されているんです。劇場公開版では江田島の声で終わるんですが、秀麻呂が最後を閉め括るという別エンディングが収録されていますし。だから、このDVDは絶対に『プレミアム・エディション』を買った方が得ですよ。たった1,000円しか変わらないんですから。高いラーメン1杯分の差ですし(笑)」

    ――『魁!!男塾』をDVDで初めて観る方も多いと思うので、坂口監督の熱い言葉でアピールしてください。

    坂口「なんか熱かった時代の、懐かしい匂いがする映画だと思うんですよ。それに、新しくてハードなアクションもふんだんに入ってます。男が無駄に熱いって、結構かっこ悪くなくてかっこいいんだなって、感じてもらえる映画だと思います。DVDだからこそ、何度も観れると思いますし。1回だけじゃなくて、3回まではとっても楽しめる作品です。4回目からはダレますけど(笑)」

    バカな場面も満載。油風呂という試練に挑む富樫。熱湯でなくて、油なのです!

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